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地域の文化資産

蓮台寺柿

 伊勢市天然記念物(昭和33年)指定
 
 伊勢市勢田町の南部高台には、神宮祭主大中臣永頼(祭主・補任991~1000年)が正暦年中(991~994年)に建てた鼓嶽山蓮台寺(真言宗、明治2年廃)がありました。元禄期(1688~1703年)に近くの鎮守の社跡から古鏡1面を掘り出しました。
 

 
 瑞花蝶鳥八稜鏡と呼ばれるもので、唐鏡から和鏡へ移る過渡期の、9世紀ないし10世紀のものとされています。地鎮具と考えられ、おそらくは神宮の撤下品であろうと思われます。現在区有となっています。
 
 また、この区で生産される柿は蓮台寺柿といわれ、もとは蓮台寺の住僧が請来したものと伝えます。大きな平の渋柿で、熟したものか渋を抜いて賞味します。他に見られない独特の風味があります。「神都名勝誌」(明治28年刊)にも、「その果実の圓く且大にして味の甘美なること、他国に比類なかるべし」と絶賛しています。 

蓮台寺柿
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