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熊野脇道・街道の昔々

第1話

姫越山の悲話

かつて南伊勢町新桑竈から大紀町錦へ行くのに越えた姫越山は、標高502.9mで、山頂からは芦浜の海岸が弧を描く美しい風景を見晴らせます。 ただ、高山ではないものの斜面が険しく、うっそうとした木立の中を行く道を何度も休憩しながら登ります。かつて源平の頃、 木曽義仲の娘が一人の老武士を従えて落ちのびてきました。この山中で、姫は飢えと渇きのため歩くことも出来なくなり、 老武士に水を汲みにやりました。老武士は急いで水を汲んできましたが、時すでに遅く姫は亡くなり、悲嘆した老武士も後を追って自害したと伝わります。 山頂から錦に下る坂道には、里人が姫塚や爺塚を作り、末ながく追悼したといいます。
姫越山の悲話

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