みえの文化団体詳細
地域 | 北勢地域 |
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団体名 | 辺法寺町おこし 六○会(ろくまるかい)
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プロフィール | 耕作放棄地のまま広がっていた竹藪を、手づくりで公園化し、「穴虫の郷(さと)」を拓いた、亀山市の町おこし団体。 亀山市の辺法寺にある排水処理場の周辺が竹林を中心とする草木に覆われていたので、2005年から地元の60歳以上の地域の住民有志8人で草刈り・整地活動を始める。 作業が連日に及ぶなか、互いの連携も深まり、「六○会(ろくまるかい)」(現会長 笠井年憲)と名付けて、「穴虫の郷」を公園にし、継続的に地域に貢献できる活動にしていこうと、手づくりで施工を進めることになった。2016年には賛同者も増え、24人が登録されている。 周囲にさまざまな花木を植え、池にハスやスイレン、ハナショウブなどを育てるなどの公園整備が進み、景観を楽しむ人々が訪れ、地域の子どもたちと楽しめる場や地元の人が集まるイベント行事ができる郷(さと)として活かされるようになった。 |
記事 |
当初は、排水処理場の周囲が竹林や雑草に覆われ、排水を流す川の汚れもあったため、周囲の環境整備を始めた。作業がたいへんだったが、それぞれが以前からの職業で身に付けた能力を活かしあうことができ、仕事が進んだそうです。また、連日の仕事が終わり仲間での懇親会も楽しかったそうです。 この懇親会の席上、地域づくりのアイデアを出し合い、この場所を公園にして継続的なものにしていこうと、推進組織として「六○会(ろくまるかい)」(初代会長 川戸敏弘)と名付けました。設計、施工、電気、動力機械などのそれぞれが持つ資格・能力を活かし合い、廃材を集め、道具・機械をそれぞれが持ち寄るなど、まさに手づくりそのもので協力して作業を進めてきました。 周辺の5軒の田も借り、ハスやスイレン、ハナショウブ等を植え、子どもと収穫する稲田を作り、公園を広げてきました。 毎月1日に集まり、必要な作業を継続的に進めてきました。池に浮かぶ橋、トイレなどすべてが集めてきた廃材を利用しての施設ができあがってきました。丘の上にも四阿(あずまや)を半年かけて造り、景観を眺めながらの休息場所もできました。これらの作業を、着々と素早い手慣れた動きで進めてきています。 連作が難しいハスは、冬の間に愛西市の観光協会にて指導を受け育てています。その縁で、毎年愛西市との交流会も行っています。 広場では、見晴し台が作られ、夏の花蓮祭りのイベントでは参加者にかき氷や流しそうめんがふるまわれます。この時期には、鑑賞も兼ね県内外からも多くの訪問者が集まるようになりました。 3世代交流が楽しく交流できる場として利用していきたいと願い、子どもとお年寄りが一緒になっての農業体験をしています。田植えや稲刈りまで行うと、収穫後には“はさ掛け”をし、わらが干しあがった頃になる旧暦10月15日の夜は、地域の玄関先を子どもと回る“いのこ”祭りを行っています。そのために、このわらを利用し“いのこ”を作り、稲米を使い、もちつきもします。「地域に対する思いや繋がりを引き継いでいける伝統活動として、今後も続けていきたい。」と話しています。 子どもたちが、自由に虫や水生生物を採ったりできる自然観察の場としても利用されています。機関誌も毎月発行し、これまでの活動を記録してきています。2018年8月までに134号の発行になりました。 このように「穴虫の郷」を、充実させてきています。 咲きだしたハスの花 作業する六○会 |
問い合わせ先 | 笠井年憲(会長) 三重県亀山市辺法寺 電話 090−2342−3945 |
ホームページ | |
取材機関 | 三重県環境生活部文化振興課 〒514−8570 三重県津市広明町13 〒514−22−33 |
登録日 | 平成30年9月13日 |