みえの文化団体詳細
地域 | 北勢地域 |
---|---|
団体名 | 松の会
|
プロフィール | 「松の会」は、東員町長深(ながふけ)が、歌舞伎の名優「七世 松本幸四郎丈」生誕の地であることから、歴代の松本幸四郎丈を顕彰し、日本古来の伝統芸能 歌舞伎を伝承するとともに、地域文化の振興に寄与することを目的に、地域の有志らにより1994年5月27日に設立されました。 1995年6月に、桑名市在住の元歌舞伎役者 吉良史郎氏の指導のもと、「こども歌舞伎」を結成。1996年5月には、「第1回こども歌舞伎発表会」を開催、その後、毎年1回の公演を継続し、これまでに22回の公演を開催しています。 1994年5月 「松の会」設立 1995年6月 「こども歌舞伎」結成 1996年5月 「第1回こども歌舞伎発表会」開催 (以降、毎年開催) 1997年9月 「三重県民文化祭」出演 1999年11月 「三重県平成文化賞」受賞 2001年12月 「ふるさと歌舞伎大集合」出演(愛知県芸術劇場大ホール) 2008年10月 「三重の子ども伝統芸能フェスティバル」出演 2012年5月 「第14回全国子供歌舞伎フェスティバルin小松」出演 2017年5月 「第19回全国子供歌舞伎フェスティバルin小松」出演 |
記事 |
松の会によるこども歌舞伎は、大人顔負けの名演技で、毎年、会場の東員町総合文化センターひばりホールに訪れる700人余りの観客を沸かせ、感動を与えています。 2003年の第8回公演では、市川染五郎丈が、素踊り「七福神」を披露、節目となる第10回、第15回公演では、松本幸四郎丈が会場を訪れ、子どもたちの舞台を更に盛り上げてくださったそうです。 その節目の第15回公演を目前に、2009年10月、指導者の吉良史郎先生がご逝去され、「こども歌舞伎」は継続の危機にさらされました。しかし、その後、市川少女歌舞伎で活躍され、現在は歌舞伎の指導をされている豊川市在住の市川梅香先生にご指導いただけることとなり、公演を継続することができたそうです。 2017年7月2日に開催された「第22回東員町こども歌舞伎公演」では、5歳から高校3年生までの17人が舞台に立ち、演目「義経千本桜 道行初音旅 吉野山道行の場」と「菅原伝授手習鑑 寺子屋の場」の二つを見事に演じきりました。 公演に寄せて、現在の松本幸四郎丈から、「毎年1年がかりの市川梅香先生のご熱心なご指導のもと、一所懸命お稽古を積んでこられたお子様たちが、今回も存分に力を発揮なさる事と心から期待しております。」などのメッセージが送られ、また、公演を鑑賞した観客からは、「堂々と演じている子どもたちの姿に感動しました。子どもが演じているとは思えない程、80分の長時間、大人顔負けの演技でした。」などの賞賛の声が寄せられました。 「こども歌舞伎」は第22回の公演を終え、高校生の団員が卒業し、現在は幼稚園年長から中学生の、男子6人、女子7人の総勢13人で2018年度の公演に向けて稽古に励んでいます。 「松の会」を運営される方々は、毎年、舞台の子どもたちに感動をもらうのだそうです。長い台詞を失敗することなく、幕が下りた後の子どもたちの胸を張る頼もしい姿を見て、将来が楽しみになるといいます。 また、子どもたちを支える保護者の力も、舞台の成功に大きく影響しているそうです。小さい子どもには難しい言葉や台詞も、家で保護者の方から意味を教えてもらい理解することで、子どもたちはその場面にあった立ち振る舞いができ、観客にとっても難しい言葉であるにも関わらず、感情が伝わってくるそうです。第22回公演では「吉野では笑い、手習では泣き、とても感動しました。」「言葉が分からなくても、声の出し方や流れで気持ちが分かり、涙が出ました。」などの感想が寄せられています。 歌舞伎というと敷居が高いように思われがちですが、こども歌舞伎では、礼を重んじる稽古のなかで、子どもたちは基本の挨拶、お行儀、所作、発声等について先生の温かい指導を受け、みるみる成長するそうです。また、園児から高校生までの縦のつながりは、人間性も豊かにしているそうです。 こども歌舞伎の団員は、東員町内と近隣市町の、園児から高校生を対象に募集されており、毎週金曜日の夜に2時間、東員町総合文化センターで稽古に励んでいます。 これからも、松の会は、子どもたちの頑張りと、それを支える大人たちによって、伝統芸能「歌舞伎」の素晴らしさと感動を、たくさんの方々に伝え続けていかれるのだと感じました。 第21回公演 奥州安達原 三段目 御殿の場 第22回公演 菅原伝授手習鑑 寺子屋の場 |
問い合わせ先 | 電話 0594-76-8899(松の会事務局) |
ホームページ | |
取材機関 | 桑名地域防災総合事務所 地域調整防災室 TEL:0594-24-3821 Mail:wchiiki@pref.mie.jp |
登録日 | 平成29年12月14日 |