みえの文化団体詳細
地域 | 北勢地域 |
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団体名 | 正調鈴鹿馬子唄保存会
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プロフィール | 東海道の難所の一つ鈴鹿峠を、旅人や荷物を乗せて安全に和やかに越していけるよう願いを込めて、馬子が馬の首に付けた鈴の音に合わせて唄われた仕事歌が「馬子唄」として残され、歌い継がれてきました。昭和56年、この唄の発祥地である亀山市で、原型である節回しを継承し、後継者の育成を目ざして「正調鈴鹿馬子唄保存会」が結成されました。 平成16年、【亀山市無形民俗文化財】に指定され、亀山市を代表する郷土芸能として地域の文化を伝える活動を続けています。 |
記事 |
鈴鹿峠に向かう国道1号を四日市方面から西進し、亀山市沓掛の交差点を右折すると東海道五十三次48番目の「坂下宿」に入ります。その手前に「鈴鹿馬子唄会館」(亀山市沓掛)が建っています。 ここを本拠に現在26名の「正調鈴鹿馬子唄保存会」の会員が、月2回定期的に集まり、練習を重ねながら活動しています。 馬子唄会館での練習では、まずさまざまな民謡などを歌い、それぞれの歌い方を練習して、声合わせをしていきます。音やみんなの声を聴きながら発声を揃えていくことが基本となるからです。 唄は他の楽器や音を使わず鈴の音だけでリードされていきますが、鈴振り役が重要だそうです。この鈴を振る方が「田中のぶ」(2016年現在で95歳)さんで、田中さんは、昭和56年の設立当初から馬子唄の鈴振りを始めましたが、この鈴のリズムとハイハイの気合いで、みなさんの息が合わせられるそうです。 唄だけでなく、郷土の歴史の勉強会をすることで、地域の伝承者としての誇りを持って歌っていきたいと考えています。また、幅広い人たちにも分かりやすく伝えていきたいと、紙芝居も作っています。ふだんから互いが楽しく和やかに、練習では力を出し切ってという雰囲気が長続きできている理由とのことです。 現在の会長は、長谷川一男さんです。長谷川さんは、「メンバーも高齢者が多い。若い人が来て練習に参加できるようにしたい。早く一人一人が自立して唄えるようにしていきたい。」との願いを持って取り組んでいます。 馬子唄会館展示室 保存会練習風景 |
問い合わせ先 | 住所 〒519−1107 亀山市関町木崎1660 TEL・FAX 0595−96−1660 正調鈴鹿馬子唄保存会会長 長谷川一男 |
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取材機関 | 鈴鹿地域防災総合事務所 地域調整防災室 TEL:059-382-9785 Mail:zchiiki@pref.mie.jp |
登録日 | 平成28年10月31日 |