みえの文化団体詳細
地域 | 北勢地域 |
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団体名 | 「ふれあいファームきららの風」 田んぼの楽校
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プロフィール | 農事体験を通じて人との出会いを大切にし、絆を深め、生活文化、食文化など、日常では体験できない“心の栄養補給”に役立てようと、2011年より休耕田を活用し、体験活動しているNPO団体。 「田んぼの楽校」代表の前田佳男さんにお話を伺いました。 |
記事 |
◆農作業を柱に文化を伝承、その内容は? 四日市市西部の水沢町宮妻地区、四季折々の豊かな自然が残る一角に、「ふれあいファームきららの風」田んぼの楽校があります。 現在会員は35名程度。主に土日が活動日であり、四日市市、桑名市など広範囲に渡って仲間が集い汗を流しています。 農作業を通じて厳しい自然への畏敬の心を育み、共同作業によって生まれる思いやりや感謝の心、収穫を通じて発見する農業文化や食文化の伝達、人として欠かせない礼節など、人生の先輩として役に立ちたいと考え、「四日市市少年自然の家」所長時代から構想を温めていた“ふれあい活動”をついに実現し、活動4年目となりました。 ◆異世代交流活動によって得られるものは? 参加するには子どもも大人も、地域も制限はありません。現在の私たちは「食べ物はスーパーで買う」ということに疑問をもたず、農業の素晴らしさも大切さも忘れているのが現状です。自然との触れ合いを楽しみ、思いやり、支え合いの心があれば仲間になっていただけます。 こうした活動を知った地元の農家さんからは昔の農機具を提供して頂きました。 また、地元の野菜作り名人の方や、元小学校校長先生から農業の歩み、農機具の発達や使い方、効率化された今の農業などについて学び、体験を交えることで、農業文化や歴史の再認識ができ、総合学習的な広がりとなっていきました。 危険なことも体験活動から学び、手を抜かない丁寧な作業で様々な工夫も生まれてきました。 「田んぼの楽校」の1年間のプログラムは入楽式(開校式)から始まり、収穫を行う田んぼ、無農薬菜園(畑)、田んぼで行う泥んこ遊び「泥リンピック」などエリアを三種類に使い分け、交流しています。 今では郷土資料館でしか見られなくなった古い農機具を使って行う稲刈り、脱穀作業では、大人のノスタルジーと子どもの好奇心が世代を超えて重なり、人気の高い収穫作業となっています。 ◆農作業の実態と財源の確保は? 春は、田起こし・用水路の清掃・田植え準備・夏野菜の植え付け、初夏には田植え・草取り・病害虫管理、夏は、草取り・野菜手入れ・収穫、秋口は、冬野菜の種まき・肥料やり・稲刈り・脱穀・さつまいも収穫と息つく間もありません。しかし楽しい行事もいっぱいで、お花見や昔ながらの田植え、泥んこ遊びの泥リンピック、芋煮会(収穫祭)、餅つき等、盛りだくさんのイベントで田んぼや畑に歓声が響き、絆も一段と深まります。 活動支援では多くの方々から協力を得ており、会員や賛助会員(個人・団体)からの会費や寄付金のほかに、ボランティアやNPO団体からの人的、物的支援に支えられています。 また地元の街づくり支援活動の一環として「もみじ祭り」にも参加し収穫物の出店を行い財源にしています。 今では公的支援を受けないで微力ながら自主運営もできる団体となりました。 ◆努力が報われないことも多いと思いますが・・・ 今年は全国的に問題になっている獣害被害(シカ・サルの侵入)でサツマイモ等の芽が食べられ、一夜にして全滅になりました。この悔しさも全員が受け止め環境問題の深刻さを体感・学習しました。 ◆今後の夢や計画はなんでしょう。 「四日市市少年自然の家」時代に構想していた“五右衛門風呂作り”が間もなく完成、露天風呂からの星空観察を楽しみにしています。 来年は“トーテムポール作り”や小川を利用した“水車作り”に挑戦したいと計画しています。今後は世代を超えた創作活動を通じ、次世代への文化や伝統の心を橋渡しすることが出来ればうれしいと思っています。 収穫した籾を運ぶ子どもたち 昔の農機具が活躍 |
問い合わせ先 | |
ホームページ | http://www.geocities.jp/asobibakoam/ |
取材機関 | 四日市地域防災総合事務所 |
登録日 | 平成27年1月6日 |