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みえの文化団体詳細

地域 中勢地域
団体名 松阪市無形民俗文化財 松阪しょんがい音頭と踊り保存会

無題
松阪しょんがい音頭と踊り10周年記念式典で挨拶される会長

プロフィール [歴史]
およそ400年の歴史を誇り、平成15年7月に松阪市無形民俗文化財に指定され今年で10周年を迎える。
         
[活動拠点] 松阪市及び周辺地域

[構成] 音頭師 25人、踊り手 約180人
                
[例年参加行事]
松阪三大祭り(宣長まつり、祇園まつり、氏郷祭り)
松浦武四郎祭り
嬉野おおきん祭り
朝田地蔵(朝田寺踊り)祭り
松阪市社会福祉協議会 障がい者レクレーション大会
鈴の森公園夏祭り
松尾公民館夏祭り
大口夏祭り
朝見地区夏祭り
大河内公民館夏祭り
こいしろの里夏祭り
早馬瀬自治会夏祭り
老人介護施設への慰問
          
[過去に実施した主な活動内容]   
平成15年7月 松阪市無形民俗文化財指定 
   17年8月 日本国際博覧会(愛・地球博)に参加
   20年10月 濱湖区と松阪市友好都市締結行事に参加
   21年11月 伊勢神宮宇治橋渡始式 奉祝
   23年6月 東日本大震災 被災地会津若松へ
         がんばろう東日本 はげまし隊として被災地支援
   23年9月 氏郷祭り50周年記念特別事業に参加
   25年10月 松阪市無形民俗文化財指定10周年記念事業
記事 ◇しょんがい音頭としょんがい踊りの由来・・
 しょんがい音頭としょんがい踊りは、松阪地方の郷土民謡として最も古いものとされています。
 今から約400年前の1588年(天正16年)、松坂城主蒲生氏郷公が四五百(よいほ)の森に松坂城を築城した際、携わった大勢の職人農民の労をねぎらうために城内に招き入れ、完成の酒宴が催されました。その時氏郷公の面前へ一人の男が踊り出て、手拍子・足拍子面白く唄い踊ったのがしょんがい踊りの始まりといわれ、今日まで唄い踊り継がれています。毎年7月から9月中頃の間、お寺や神社の境内・広場などのほか、校庭や体育館に屋台を組み、夜が更けるのも忘れて楽しく踊り、この地方の風物詩として定着しています。
 
 「しょんがい」の語源は「しょうがない」という言葉らしく、長い年月の間に「しょうがない」が訛って「しょんがい」となったと言われています。バックミュージックはなく、音頭師さんがマイク一つで古い物語や時代の話題を即興交えて入れ変わり唄い、そこにハヤシ・絞め太鼓が入ります。踊りについても独特な「13呼間」(13拍子)で一つの踊りとなっています。「炭坑節」など殆どの踊りが偶数で一踊りとなっているなか、奇数で終わる踊りは他に類を見ないと言われています。
 音頭師と踊り手が一体となって楽しむ。それが400年も唄い踊り継がれた所以だと言われています。

◇奥村会長からのメッセージ・・ 
〜松阪市の無形民俗文化財指定を受け10周年を迎えるにあたっての感想と今後の活動について〜
 平成15年7月24日に松阪市の無形民俗文化財に指定され、本年10周年を迎えることができたことをとても嬉しく思います。「文化財の伝承・啓発」を活動の重点目標とし、松阪地域をはじめ県内各地から年間を通して出演依頼をいただき、また「子供達へのしょんがい指導」など多数の事業に取り組んでまいりました。松阪市・保存会役員・会員の皆様はじめ、常に絶大なるご指導ご支援を賜りました皆様に心からお礼申し上げます。
 今後は保存会の伝統的事業を大切にしながら、文化財の果たすべき役割をしっかり把握・継承し、移り変わりゆく時代に適合した保存会像を模索して「夢と魅力のある町づくり」に貢献していきたいと思っております。

◇坂上事務局長からのメッセージ・・
 40数年関わってきて、平成15年7月に松阪市無形民俗文化財指定を受けてからずっと事務局を担当してきました。当時は40名ほどの会員しかおらず、数々の苦難もありましが、『しょんがい』を郷土芸能としてこよなく愛し続けています。松阪地域の“輪”として今後は若い世代の方々にどのようにこの文化を継承していったらいいか模索しています。また、いろいろな世代の方々に健康維持のための体操として、気軽に参加していただけたらと思っています。
 「しょんがい」で人も町も元気になってほしい!それが私の願いです。

◇取材者から・・
 転入してきた私がこのしょんがい音頭と出会ったのは今から10年前。
 初めて踊りを見たときは、「独特な雰囲気の踊り」と思ったのが本音です。踊りが始まると見物されていた方も、次々と踊りの輪の中に入られ、「では、私も…」と思い踊りを真似ようとしてもなかなかできなかったことを覚えています。ただ一旦踊りを覚えたらとにかく楽しくて…。ずっと踊り続けていても飽きることなく、時間の経つのも忘れるくらい楽しむことができました。音頭師さんが次はどんな歌を唄ってくださるか楽しみにしながら、そして時折踊り手どうし微笑み合いながら…。
 この音頭・踊りは永遠に変わることはなく、この先ずっと受け継がれていかれることと思います。郷土の文化として、次は三重県の文化財指定を目指し更なるご活躍をされますことを期待しております。
無題
しょんがい音頭と踊り 全員総踊り
無題
名張街道まつりにて
問い合わせ先 〒515-0019 松阪市中央町583−7
松阪しょんがい音頭と踊り保存会事務局

TEL 0598−52−6008

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登録日 平成25年11月18日

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