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みえの文化団体詳細

地域 東紀州地域
団体名 きほく燈籠祭実行委員会(きほくとうろうさいじっこういいんかい)

無題
燈籠祭実行委員長 河村 幸信 さん

プロフィール 【主な活動】
・毎年年初め  燈籠祭実行委員会立ち上げ
・毎年5月初旬 きほく燈籠祭決起大会
・毎年5月初旬〜きほく燈籠祭開催日まで 準備・運営祭・燈籠制作 
・毎年7月第4土曜日 きほく燈籠祭開催

【これまでの歩み】
昭和3年
 長島青年部が、赤羽川の川開き行事として、数百羽の都鳥型の燈籠を流したことが最初となる
昭和25年
 戦時中、中断していた燈籠流しの復活。燈籠の巨大化がさらに進み、木材や竹を使って組み上げ、電飾変化や動きなどが複雑化。8つの青年男子部がコンクールとして競作し、赤羽川の川開きの名物行事として、マスメディアで紹介され全国的に有名となった
昭和37年
 燈籠流し中断
昭和40年代
 河川改修により、夏祭り会場が長島港湾内に移り、燈籠流しも湾内で行われるようになる
昭和49年
 最後の燈籠流し。制作費用も当時で約70万円を要していた
昭和62年
 商工会青年部が、燈籠流しを「燈籠祭」として13年ぶりに復活させる。巨大燈籠は龍を制作し、同時に竜童組のコンサートも開催
昭和63年
 虎の燈籠を制作
平成元年
 鳳凰の燈籠を制作
平成2年
 天馬の燈籠を制作。ロックバンド聖飢魔IIのコンサートを開催
平成3年
 民話シリーズを開始、第1弾として「かんからこぼし(かっぱ伝説)」を起用し、かっぱと次郎左衛門(侍)の燈籠を制作
平成4年
 民話シリーズ第2弾「まんぼうと殿様」親子まんぼう3基を制作。会場には、ミニ燈籠1,000個を飾る
平成5年
 第3弾「人魚伝説」人魚の燈籠を制作し、ミニ燈籠2,500個を飾る
平成6年
 第4弾「かえるの祭見物」。かえるの燈籠を制作。平成燈籠コンクール、ミニ燈籠、アマチュアバンドコンサートなど開催
平成7年
 第5弾「おいま滝」。大蛇に見初められた若い娘の悲話を、全長38mの巨大燈籠(ヘビ)が会場で演じる。前夜祭には、当町を代表する孫太郎太鼓のコンサートを行った
平成8年
 第6弾「ヤマトタケルノミコト」。復活10周年を記念し、白鳥、ヤマトタケルノミコトの2基の巨大燈籠による古代神話の上演をはじめ、盛りだくさんのイベントを実施
平成9年
 第7弾「いなばの白ウサギ」燈籠祭バージョンを上演。いなばの白ウサギにちなんだ、海上ウサギとびゲームなどを実施
平成10年
 第8弾「たかぼっさん(高法師)」。巨大燈籠のデザイン原案は、公募により決定した。フリーマーケット、道中踊り(長島節)、手筒花火などを実施
平成11年
 第9弾「みちびき観音」。同年「東紀州体験フェスタ」が行われたこともあり、燈籠祭においても過去最多の催しが行われた
平成12年
 海の生き物を題材に中燈籠を公募、コンテストを行う
平成13年
 巨大燈籠は「龍宮城」。復活後初の、建物を題材とした巨大燈籠となる
平成14年
 「蟻の熊野詣」をテーマに熊野古道の動植物の中燈籠を公募し、巨大燈籠は「蟻」を制作
平成15年
 昨年に引き続き、熊野古道の動植物をテーマに、大燈籠「ヤタガラス」を制作
平成16年
 熊野古道が世界遺産に登録されたことを記念して、大燈籠「木端天狗」を制作
平成17年
 紀伊長島町と海山町の合併を記念して、両町の英雄「湊 治郎左衛門」と「種まき権兵衛」を制作
平成18年
 燈籠祭復活から20年目を迎えたことを記念して、初心に返り復活時の巨大燈籠と同じ「龍」を制作
平成19年
 町民の期待という風を帆いっぱいに受けながらいくつもの試練の荒波を乗り越え、新たなる挑戦への一歩を踏み出すとの意味から、巨大燈籠「宝船」を制作
平成20年
 縁起物シリーズ第2弾として「招き猫」を制作
平成21年
 縁起物シリーズ第3弾、不況にも負けず何度でも立ち上がるような願いを込めて「だるま」を制作
平成22年
 縁起物シリーズ第4弾、福を掴むとのキャッチフレーズのもと「縁起熊手」を制作
平成23年
 燈籠祭復活25周年に加え、東日本大震災から復活、復興への願いを込めて「火の鳥」を制作
平成24年
 「感謝」〜いつも“ありがとう”の気持ちを胸に〜をテーマとし、「感謝の花」(花束)を制作

【受賞歴】
平成5年度
 三重県平成文化賞を受賞。
平成7年度
 財団法人地域活性化センター全国イベント表彰で努力賞を受賞。
記事  紀北町紀伊長島区の夏の夜を彩る「きほく燈籠祭」は、昭和3年に川開き行事として始まったことがきっかけとなり、今日では東紀州の風物詩として多くの方に親しまれています。途中、戦争や、若者の流失、予算不足などの理由により中断せざるを得ない困難に見舞われながらも、商工会青年部の皆さんの伝統復活への熱い想いにより再開し、年々規模が大きくなっています。

 80年余りの時を経て愛され続けるお祭りとなったのは、単にお祭りを行うことだけを目的におくのではなく、お祭りを通して「人づくり・町づくり・町民同士の交流」を大切にしてきたからなのだと燈籠祭実行委員長 河村さんはにこやかに答えて下さいました。
 お話しを伺っているすぐ隣でも、子どもからご年配の方まで楽しみながらも真剣に次回のお祭りの燈籠を制作していらっしゃいました。その様子がひとつの大きな家族の様にも思え、お祭りが人と人とを繋げ、仲間意識を強くしていくのだなと思いました。

 最後に一言お願いすると、
 「みんなこの町が好きなんだと思います。子供達に誇れる祭り、まちにしていきたいと思います。」
と力強く答えて下さいました。
 みんなできほく燈籠祭を作り上げるからこそ、みんなに伝承され続けていくお祭りになるのだと感じました。

≪燈籠制作にご協力いただける方は下記問い合わせ先までご連絡ください。≫
無題
きほく燈籠祭
無題
燈籠制作風景
問い合わせ先 〒519‐3204
三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区東長島駅前 ふれあい広場「マンドロ」内
TEL/FAX 0597‐47‐5378
e-mail info@touroumaturi.com
ホームページ http://www.touroumaturi.com/
取材機関  
登録日 平成25年5月30日

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