みえの文化団体詳細
| 地域 | 東紀州地域 |
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| 団体名 | くまの体験企画
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| プロフィール | くまの体験企画は、世界遺産の熊野古道はもちろん、広域な熊野を体感していただくために、「人と自然との関わり」をテーマにした、個人様向けエコツアーを行う企画ガイドサービスです。三重県南部の東紀州地域一帯を拠点に紀伊半島全域で活動しています。 尾鷲、紀北地域内では熊野古道はもちろん、九木崎や三木崎、元盛松や岩屋堂など、知る人ぞ知る秘境文化探勝スポットのツアーも行っています！ 代表者 内山裕紀子（うちやまゆきこ）さん 設立日 平成20年2月1日 メンバー 14人 |
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■くまの体験企画立ち上げのきっかけ 平成１６年７月、紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産登録されたのを機に、熊野古道の知名度が全国的に広がっていきました。それに伴い、熊野古道を訪れる人も増え、行楽シーズンの休日になれば登り口付近にバスが数台連なっている光景もよく見られるようになりました。熊野古道への来訪者の数こそ増えているものの、そのほとんどが登り口でバスを降りて峠道を歩き、反対側で待機しているバスに乗ってその日に帰路につくという行程です。最近では個人旅行や定番コース以外に興味を持つ人も増えてはきたものの、世界遺産登録以外のコースに対する情報が十分でない問題点もあります。 この現状を解決したいという気持ちから行動を起こしたのが尾鷲市在住の内山裕紀子さんです。尾鷲市で生まれ育った内山さんは健康づくりのために平成１５年頃から熊野古道馬越峠を歩き始めたのをきっかけに熊野古道が好きになり、平成１６年から熊野古道伊勢路の語り部をはじめ、いくつもの地域活動を積極的に行ってきました。そんなある日、「熊野古道を踏破してみたい、定番コース以外の熊野古道、または古道以外の場所も訪れてみたい」という声が徐々に増えてきたことに気がつきました。これほど東紀州地域をより深く体感したい声が聞かれるのにそれに応えられるだけの体制が整っていないことを民間から解決したいと、兼ねてから交流のある仲間５人とともに平成２０年２月１日、民間のエコツアー事業「くまの体験企画」を立ち上げるに至りました。生まれ育った尾鷲の地が大好きで、訪れた人にもこの地で心と体を癒してもらえたらと内山さんは語ります。 ■くまの体験企画の活動コンセプトと活動範囲 くまの体験企画のコンセプトは、「熊野（紀伊半島全域）の人と自然との関わり」です。このコンセプトを基軸にエコツアーを中心とした企画を実行し、その活動範囲は東紀州全域を中心に熊野古道伊勢路全体（伊勢〜熊野三山）、他県の熊野古道にまで及んでいます。尾鷲・紀北地方では熊野古道のほか、尾鷲市の岩屋堂、尾鷲市九鬼町のブリ漁を支えた九木崎への道、ヤブツバキの群生が見られる三木崎、三木浦半島の樹林帯にひっそりと残る集落跡、元盛松など、この地域における歴史的、文化的価値の高いエリアの企画ガイドや情報提供も行っています。また、新しい地域の発見をテーマとしたツアー「紀伊半島みる観る探検隊」を毎年１２月から５月にかけて開催しています。これまで紀北町海山区島勝浦の魚見小屋、シーカヤックで巡る猪鼻岬、熊野市紀和町の山奥に眠る鉱山史跡など個人では行きにくい地域や魅力スポットを訪れており、参加者も地域内から県外と非常に広範囲です。東紀州地域のファンになった他県の人、そして故郷の魅力を再認識できたという地元の人からの声も聞かれます。 ■ガイドの特性 現在、くまの体験企画には代表の内山さんの他、13人の登録ガイドがいます。地元で長年郷土史研究や熊野古道語り部を熱心に行ってきた人から紀伊半島が好きでIターンをしてきた若手など、バラエティに富んでいます。ほとんどのガイドが熊野古道全道踏破経験者で、また熊野古道以外の地にも多くの足跡を残すなど広い視野を持っています。立ち上げの平成２０年から約１年の間、プロのエコツアーガイドの指導のもとで研修を受けたり、先進地の視察に行き、インタープリテーション（解説活動）などの技術を身につけてきました。ガイドの年齢層も広く、お客さまの目的や行程に合わせてガイドが対応するといったことも可能なため、くまの体験企画を訪れる客層は関東地方からの個人が多く、若い女性や夫婦に人気です。 ■これからのくまの体験企画 地域の魅力というものは決してその地域だけで成り立っているのではなく、広範囲にわたって影響し合っているものも少なくはありません。まさにこの紀伊半島もその一例といえます。東紀州地域の文化は広い目で見れば海、山、そして川を越えて他の地域とつながっています。これからもくまの体験企画は紀伊半島に広がる「熊野」を一つのエリアとして捉えた連携を強化し、「つながり」を含めた地域の魅力をさらに発信することにつとめます。 かつて、熊野三山や西国観音霊場には、幸せを願う人々が険しい道のりを経て全国各地から訪れました。その道中に当たる東紀州は、苦難に苦難を重ねた旅人を分け隔て無く受け入れ、「まれびと」として温かくもてなしてきた地域です。くまの体験企画はそんな地域性を現代、そして未来へと受け継いでいきます。 プロのガイドによるガイド研修の様子（熊野市の阿古師神社にて） 今まで知らなかった東紀州を発見できる機会も多い。写真は尾鷲市の元盛松船着き場跡への道 |
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| 登録日 | 平成22年10月18日 |
