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みえの文化団体詳細

地域 東紀州地域
団体名 下河内の里山を守る会

無題
下河内の里山を守る会

プロフィール 会のプロフィール
2003年11月、地元の有志が集まり、下河内地区を元気にしようという目的で発足。以降積極的にそば打ち教室などを開き、短期間でその知名度、評判ともに上昇。2008年度、農水省の事業を受け、『きほく里山体験笑楽校』を立ち上げる。
会  長   橋本 三保(ハシモトミホ)
会  員   約20名

主な活動
定例会(月1回 紀伊長島総合支所)
そば打ち教室(月1回 東長島公民館)
『きほく里山体験笑楽校』イベントの実施 など
記事 【下河内地区とは】
 下河内とは、三重県南部の北牟婁郡紀北町紀伊長島区の山間部に位置するのどかな集落です。山並みに抱かれるように緩やかな段をなす田んぼ、山裾に沿うように並ぶ木造家屋、蝉の音、虫の声…古き良き日本の田舎風景がここには残っています。下河内の歴史は比較的浅く、開墾されたのは200年ほど前になります。土地と河川の間にある高低差の関係で稲作には不向きとされていた下河内ですが、1815年、当地開墾の祖中村久之丞(きゅうのじょう)氏の発案で、その高低差を利用して上流より等高線に沿わせた水路を開拓し、農業用水を確保することに成功しました。以降、豊かな農地と山林を有する集落として下河内は栄えていきました。山村で暮らす人の知恵の象徴ともいえるこの水路は、紀北町紀伊長島区赤羽川中流域に位置する赤羽神社境内にも見られます。また、下河内周辺は山の向こうの大杉谷、遠くは大和や京都と熊野灘沿岸を結ぶ生活道の通過点でもあったため、周辺には貴重な史跡も多く残っています。中でも築120年の旧旭屋旅館の重厚な木造建築は見ものです。

【下河内の里山を守る会のあゆみ】
 『下河内の里山を守る会』は、下河内を愛する地区内外の人々が集まり、地域が持つ豊かな自然と文化を守ることを目的として2003年11月に発足しました。農村地域を元気にする活動の一環として、まず休耕田を利用し、そばを植えることから始めました。三重県農業普及指導員を招き、会全員でそば打ちのノウハウを学び、2005年以降はそば打ち教室を開くなど、そばの地産地消に本腰を入れました。また2006年からは指導員のもと、マコモタケ栽培にも力を注ぐようになりました。

【農村の魅力発信】 
 会が発足してから数年で、そば打ちの評判は広がり、そば打ちを通して下河内に興味を持つ人が徐々に増えてゆきました。下河内のそば普及を本格化しようと、会員は毎年10月中旬に兵庫県三田市で行われるそば打ち認定試験(全国麺類文化地域間交流推進協議会主催)を受験するようになりました。また、9月上旬は大阪府寝屋川市に拠点を置く『関西そば塾』を講師として招き、紀北町海山区島勝浦の元桂城中学校を改築した体験施設(通称“けいちゅう”)で勉強会を開催しています。こうした活動を経て下河内のそば打ち体験は知名度が上がり、地元で定期的にそば打ち教室を開催するようになり、地域外からもそば打ち依頼の声がかかるようになりました。
 2008年10月、農水省の地域活動支援事業を受け、紀北町、紀北町観光協会、そして下河内の里山を守る会が中心となり『きほく里山体験笑楽校(しょうがっこう)』を立ち上げました。ここでは2ヶ月に1回の割合で下河内での農村生活を体験できるイベントを行っています。その内容はそば打ち体験のほか、下河内で栽培された無農薬野菜の漬け物作り、こんにゃく作り、マコモタケ収穫体験など、下河内の魅力を体感できるだけでなく、「食」のありがたみ、また供給することの大変さ、大切さを学べるものです。この事業立ち上げを機に、当地に残る旧旅館「旭屋」を改築し、「そば蔵 旭屋」として開放するようになりました。

 下河内の里山を守る会の会員は声をそろえます。
「下河内へ足を伸ばし、体感し、地域を好きになってほしい」
無題
下河内の風景
無題
そば打ち体験教室の様子
問い合わせ先  
e-mail  
ホームページ 『きほく里山体験笑楽校』
取材機関  
登録日 平成21年8月12日

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