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みえの文化団体詳細

地域 伊勢・志摩地域
団体名 伊勢春慶の会

伊勢春慶の会
伊勢春慶の会

プロフィール 皇學館大学の学生や大学院生たちが、「伊勢春慶」の歴史・民俗学的な調査研究を行い、豊富な実物資料や写真展示、職人の実演などと共に、現代の生活に「伊勢春慶」を活かすアイデアを提案する場として、平成16年1月伊勢河崎商人館で 「里帰り伊勢春慶展」を開催したところ、若い人たちを含む来場者から大きな反響を得ました。
そこで、「伊勢春慶」を本格的に復活・再生しようと同展の実行委員会が母体となり、平成16年5月に『伊勢春慶の会』を設立しました。
記事 伊勢春慶とは
「伊勢春慶」のルーツは室町時代に遡り、伊勢神宮の工匠が御造営の御残材の払い下げを受け、内職として始めたと伝えられています(昭和4年発行「宇治山田市史」より)。ゆえに重箱や膳など桧の板を素材とする箱物が多く、また木目を生かす透明漆の春慶塗であることも素朴な生なりを尊ぶ伊勢の気風を現しています。
明治期には内国勧業博覧会などで「粗ナリト謂ヘドモ廉価ニシテ堅固」という評判をとり、工芸品ではない日常の雑器として全国で使われるようになりました。
特徴は、 木地は桧で木地固めの際、四隅に組子を施し、箱物の底の隅には、
“こくそ”と呼ばれる黒い目留めを施します。そして、食紅や弁柄などで着色をし、下塗りには柿渋を多く用います。仕上げは、春慶漆または朱合漆を施します。

活動内容
 かつて栄えた漆器「伊勢春慶」の復興を行い、新たな産業と雇用を創出し、伊勢地域の活性化につなげたいと古い春慶の修復・保存・販売や新しい春慶の製作そして「伊勢春慶」の技術の継承と育成、調査と研究を行い、情報発信をしています。
 また、若い人たちとの交流をと、京都工芸繊維大学造形学部意匠科との共同研究を実施しました。
 そして、平成20年3月には、伊勢河崎商人館の東隣に建つ、築150年の木造家屋を改築してオープンしました。「伊勢春慶」の塗師がほぼ毎日ここに通い、製造(塗り)を行っています。

これから
 素朴な実用の美やぬくもりがある伊勢春慶の良さを多くの人びとに再発見していただき、地元の工芸として再生していくことを願い、「伊勢春慶」を通じた暮らしの提案を行っていきたいと考えています。

伊勢春慶
伊勢春慶
 
 
問い合わせ先 『伊勢春慶の会』
〒516-0021
伊勢市河崎2丁目25の29 伊勢春慶デザイン工房内(伊勢河崎商人館東隣)
TEL&FAX 0596-29-1285
e-mail info@ise-shunkei.com
ホームページ  
取材機関  
登録日 平成21年1月30日

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