木造薬師如来坐像 造永正四年大宮師定栄及院長の造像銘あり

もくぞうやくしにょらいざぞう


木造薬師如来坐像 造永正四年大宮師定栄及院長の造像銘あり

指定区分

指定種別

有形文化財(彫刻)

指定・登録日

市町

志摩市

所在地

志摩市阿児町国府

所有者

国分寺

員数

1躯

構造

-

年代

室町時代(後期)
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関連資料

概要

 像高194㎝、檜材、寄木造。白毫肉髻珠、彫眼、漆箔、螺髪群青彩色。頭部大きく、肩怒り、膝張り少なく、顔も体も大体方形に近い。衲衣は偏袒右肩に着し、右手は施無畏印、左手には薬壺を執る。
 像内には複数箇所に銘があり、そのうちのひとつに「源朝臣/作者大宮師法印定榮作也/同孫子帥公院長作也/大和国泊瀬長谷寺御本尊同さく也/永正二二丁卯年四月十三日より□初/同七月十三日/敬白」とある。制作者と永正4年(1507)という制作年代が特定できる点は極めて重要である。
 定栄は安濃津(津市)の住人で明応5(1496)年大和長谷寺本尊十一面観音立像造立の際、棟梁の一人として参画している。本像の胎内銘との一致が見られ、興味深い。

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