紙本墨書真盛自筆消息 二月十七日盛音坊あて

しほんぼくしょしんせいじひつしょうそく


紙本墨書真盛自筆消息 二月十七日盛音坊あて

指定区分

指定種別

有形文化財(書跡)

指定・登録日

市町

松阪市

所在地

松阪市白粉町

所有者

来迎寺

員数

1幅

構造

-

年代

-
関係サイト
関連資料

概要

 天台真盛宗の開祖・真盛から高弟盛音に充てた消息で、年欠である。
 盛音は『真盛上人往生伝記』の著者で、この当時蓮性寺(市内射和町)の住職である。
 文面は、「いさわ寺」(延命寺か)の坊主が「断物」の修行を行ったが一向に成果が上がらないことに対し、真盛の見解を示したものである。また、最後に「本尊小倭四十八日巳前返給へく候」とある。小倭は現在の白山町内であるが具体的には成願寺を指すものと考えられ、成願寺から「いさわ寺」までの本尊移動によって信仰の普及を行っていたことが知られ興味深い。
 なお、成願寺では明応3(1494)年8月に四十八日別時念仏が行われていることから、この文書もこの年のものと推定される。

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