紙本墨画唐獅子図 曽我蕭白筆 附 板絵著色杉戸絵 曽我蕭白筆 8面

しほんぼくがからじしず そがしょうはくひつ


紙本墨画唐獅子図 曽我蕭白筆

指定区分

指定種別

重要文化財(絵画)

指定・登録日

市町

松阪市

所在地

松阪市朝田町

所有者

朝田寺

員数

2幅 附8面

構造

附 鳳凰図2、萩兎図2、獏図2、槇図2

年代

江戸時代(中期)
関係サイト
関連資料

概要

 唐獅子図は2幅で、各縦224.9㎝、横246㎝、掛幅装。本図はもと朝田寺本堂内陣左右の壁貼付で、大きな画面に屈折の多い太線を用いて一対の唐獅子を力強く描く。その表現は荒く、迫力のある画面を作り出している。
 杉戸絵は8枚で、各縦169.3㎝、横92.3㎝。板戸4枚の表裏に、各2面を連続した画面として、鳳凰・萩兎・獏・槙を描く。風雪に晒されて一部不鮮明となっているが、洒落た筆致を今に伝えている。
 作者の曽我簫白(1730~1781)は京都に生まれ、三重県下に多くの作品を残している。本図は、構成や筆法等から蕭白35~36歳、明和元~2(1764~65)年頃のものと考えられる。簫白の苛烈な創作意欲を今に伝える傑作である。

ページのトップへ戻る