絹本著色仏涅槃図

けんぽんちゃくしょくぶつねはんず


絹本著色仏涅槃図

指定区分

指定種別

有形文化財(絵画)

指定・登録日

市町

四日市市

所在地

四日市市安島1丁目 四日市市立博物館(寄託)

所有者

大樹寺

員数

1幅

構造

-

年代

南北朝時代
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関連資料

概要

 縦169.5cm、横122.5cm、掛幅装。画面下方に北枕で宝台上に横たわる釈迦を描く。周辺には仏弟子衆、俗形者、動物等が悲嘆の様子でおり、雲上から降下する仏母の摩耶夫人(まやぶにん)も見られる。画面左下に「託磨法眼栄賀筆」の款記があり、その上に方形の印が捺されている。この落款は他の栄賀の作にも見られ、作者のわかる貴重な例である。
 託磨派は12世紀の終わり頃から、従来の平安仏画の穏やかな技法に対して、新しい宋風の技法を取り入れ、中世仏画の一典型を造った。この図は託磨派の定型的作風を示し、南北朝時代とされている。なお、裏側には延宝3(1675)年の修理銘がある。

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