金地着色祭礼図屏風

きんじちゃくしょくさいれいずびょうぶ


金地着色祭礼図屏風

指定区分

指定種別

有形文化財(絵画)

指定・登録日

市町

桑名市

所在地

京都国立博物館(寄託)

所有者

十念寺

員数

6曲1双

構造

-

年代

江戸時代(前期)
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関連資料

概要

 六曲屏風、紙本、縦161㎝、横352㎝。極彩色。一つは団扇型の金箔地に獅子舞、他は扇型地に厄払いの図を描く。その周囲は銀箔を押す。獅子舞の図は中央に三頭の獅子を描き、獅子を取り巻くように天狗、道化役、囃子方等九人が円陣をなす。厄払いの図は中央に年男を、その回りに山伏風の男や風流傘を持つ男、囃子方等の踊手を図の右から左へ横長に描いている。いずれも風景描写は全く無い。これらの図は、近世風俗画に属するもので、人々の髪型、衣服、長柄の傘の形等からみて江戸初期頃の作品と考えられる。当寺ではこの絵を「吃の又平屏風」と呼んでいるが、確証無く、詳細は不明である。
 風俗画として一級の水準を保っているとともに、屏風の持つ意匠美も併せ持つ、優秀な作品である。

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