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みえの文化びと詳細

地域 中勢地域
名前 島田 昌葉(しょうよう)さん

島田昌葉さん
島田昌葉さん

プロフィール 水墨画家

【プロフィール・画暦】
 1935年 津市に生まれる
 1985年 故中川晴象師事
 1988年 久居市展(当時)出展 以後入選4回・入賞3回
 1989年 社団法人日本南画院展初出展 以後連続27回入選
 1991年 久居老人福祉センター(当時)にて水墨画講師 千寿会主宰
 1996年 津市中央公民館、安芸郡河芸町(当時)、名張市にて水墨画講師
 1997年 東洋南画院運営委員
 1999年 津市中日文化センター講師
       元名古屋市毎日文化センター講師
 2000年 津日本画会理事
 2001年 「華昌会」結成 主宰
 2003年 「水墨画・墨彩画 島田昌葉」出版
 2004年 社団法人日本南画院理事長 町田泰宣師事
       第1回華昌会墨彩画展開催
       「墨彩花」出版
 2010年 公益社団法人日本南画院 同人

【受賞記録等】
 第53回日本南画院展にて特選、第54回日本南画院展にて作家賞を受賞するなど、数々の展覧会で受賞をしています。
 また、ニューヨークでの「ニューヨーク日本クラブギャラリー」、東京での「ARTBOXギャラリー」、三重県立美術館県民ギャラリー「喜寿展」など、各地で個展を開き活躍しています。
記事  JA三重中央久居店に、島田さんが制作した大きな水墨画作品「生命」が飾られています。作品には、樹齢750年と言われる大銀杏が描かれ、老齢な大木が朽ちるのではなく、若々しく生命をつなぐしぐさを見つけることのできた感動が伝わる迫力ある大きな画です。
 島田さんの迫力ある作品を見ていると、その技術に加えた年輪の深さを感じざるをえませんが、絵を始めたのが50才からと聞き、大変驚きました。
 友人に誘われ、津市の橋北公民館講座に通い始めた時の講師が、後に師事した中川晴象先生(津市大里窪田町出身)でした。中川先生は、全国的にも有名な松林桂月(明治9年生まれ)の下、東京で学んだ草深香畦(津市大里山室町出身、明治28年生まれ)の継承者です。橋北公民館に2年通うなかで、弟子として学ぶことを誘われ、さらに先生の自宅にも10年通いました。

 55才の頃に中川先生から「あなたも、人に教えてみなさい。」と促され、旧久居老人福祉センター(現津市久居中央公民館)で教室を始めました。その後、この水墨画教室も津市中央公民館、安芸郡河芸町(当時)、名張市などで開かれるなど、多いときは200人を教えていたそうです。
 70才の頃に中川先生が亡くなり、自分が師事する方を探しましたが、うまく出会えず独り立ちして、作品の制作を進めていくことにしたそうです。その際に、共に学んできた人や講座生たちからも、「中川先生の繊細な濃淡の技法を受け継ぐ島田先生に付いていきたい。」と支持していただいたそうです。
 2016年には、「伊勢志摩サミット」の応援事業として、真珠館において親子を対象にした水墨画体験教室を開き、楽しく文化を伝えることができたそうです。
80才を超えた島田さんですが、各地で水墨画教室の指導にあたりながら、個展を開いたり出版したりと、国内外でエネルギッシュに活動しています。
 「これからもやれることがあったら、どこまでもやっていきたい。あと10年、90才まで続けていきたい。」と語る先生からは、画材に向かう誠実さだけでなく、自然の生命観そのものの力強さが伝わってきます。
島田作品「生命」.
島田作品「生命」.
無島田昌葉出版本
島田昌葉出版本
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登録日 平成28年7月29日

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