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みえの文化びと詳細

地域 北勢地域
名前 草間 祥介(くさま しょうすけ)

草間 祥介さん
草間 祥介さん

プロフィール 1940年 東京生まれ
2001年 三重県員弁郡東員町にて作陶開始
2008年 東海伝統工芸展 初入選
      三重のやきもの展 奨励賞受賞
2009年 東海伝統工芸展 奨励賞(近鉄賞)受賞
      日本伝統工芸展 初入選
      三重のやきもの展 特別賞・伊賀賞受賞
2010年 東海伝統工芸展 NHK名古屋放送局長賞受賞
      三重のやきもの展 三重県文化振興事業団奨励賞受賞
2011年 東海伝統工芸展 入選
      日本伝統工芸展 入選(宮内庁お買い上げ後、2014年10月
      天皇陛下よりオランダ国王への贈り物になる)
      三重のやきもの展 三重テレビ賞受賞
2012年 東海伝統工芸展 東海伝統工芸展賞受賞
      三重のやきもの展 三重テレビ賞受賞
2013年 東海伝統工芸展 入選
      三重のやきもの展 三重県知事賞受賞
2014年 東海伝統工芸展 入選
2015年 東海伝統工芸展 入選
      日本伝統工芸展 入選
      三重のやきもの展 三重テレビ賞受賞
2016年 東海伝統工芸展 入選
2017年 東海伝統工芸展 入選
      東員町町民栄誉賞 受賞
記事  草間祥介さんは、2001年に、町の陶芸倶楽部「陶寿会」に入会し陶芸を始めました。趣味として始めた陶芸でしたが、2008年の東海伝統工芸展に初入選し、2011年の日本伝統工芸展に入選した作品「深紅大皿」は、宮内庁が購入し、その後、天皇陛下よりオランダ国王へ贈られました。「まさか、自分の作品が選ばれるとは思わず、びっくりしました。こんな光栄なことがあるのかと、大変名誉で嬉しかった。」と草間さんは、当時を振り返ります。その後も東海伝統工芸展、三重のやきもの展、日本伝統工芸展で幾度も入選や受賞を果たし、2017年4月には、東員町町民栄誉賞を受賞されました。

 草間さんが陶芸を始めたきっかけは、定年後に何か趣味を持とうと考え、東員町の広報誌で陶芸教室を目にしたことでした。他に伊勢型紙や料理にも挑戦しましたが、陶芸は性格に合っていたのか、のめりこんだといいます。
 もともと、機械系の技術職として働いていた草間さんは、「まずは、形がきれいでないと、釉薬(ゆうやく)も栄えない。」といい、作品の形にこだわっています。頭の中で考えた作品のイメージを、方眼紙に手描きで書き落とし図面を作成します。作品の高さや幅を、図面上でより美しいバランスにしていきます。そして、その図面を見ながら、紐状の粘土を図面の形どおりに積み重ね、伸ばしながら形にしていく「手ろくろ」の手法で作陶しています。
 陶芸を始めた当初は、茶碗などを作陶していましたが、5年ほど経過した時には、大きい作品を作ることが出来るようになったといいます。初めは、窯の中で割れることもあったのですが、自身で原因を追究し、修正を重ねたことで、今はほとんど割れることはないといいます。
 草間さんの作品の特徴は「緋色」。作品の一部分に釉薬がかからないようにマスキングをし、釉薬を繰り、色のグラデーションを出す作品や、濃い緋色の作品など緋色の美しさを追求した作品づくりをしています。オランダ王国に送られた「深紅大皿」も濃い緋色の作品でした。

 草間さんが所属する「陶寿会」には、決まった先生がいません。先に入会した先輩が先生となり、基本的な技術などを教え、あとは自身の感覚で自由に作陶しています。現在、教室には20人ほどの会員が通っていますが、草間さんも新しく入会した会員に教えることもあるそうです。

 草間さんは、月に3日間ほど教室に通い、2つほど作品を作ります。自宅に窯などはなく、教室で作業をしています。教室には道具も揃っており、「誰でも陶芸はできます。ぜひ、始めてください。」と笑顔で語る草間さん。定年後60歳から、気軽に町の陶芸教室で始めたその陶芸作品から、誰もが何歳からでも新しいことにチャレンジできるという勇気をいただきました。
 「これからも、健康に気をつけて、自分のペースで楽しみながら陶芸を続けます。」と笑顔で話す草間さんの、今後の作品が楽しみでなりません。
緋色壺1
緋色壺1
緋色壺2
緋色壺2
問い合わせ先  
e-mail  
ホームページ  
取材機関 桑名地域防災総合事務所
地域調整防災室
TEL:0594-24-3821
Mail:wchiiki@pref.mie.jp
登録日 平成29年8月23日

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