みえの文化びと詳細
地域 | 北勢地域 |
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名前 | 江上 ひろみ
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プロフィール | 四日市市在住 短大時代から数年間、油絵、アクリル画で、人物などを抽象的に描いてきた。何を描きたいのか分からなくなり、絵筆を置いた10年を経て、絵に向き合う想いをくれたきっかけは、自らが開いたスケッチ教室。そんな江上さんが、今描くのは、以前と画風をがらりと変えた、細密な鉛筆淡彩画である。 1958年 名古屋生まれ 1979年 名古屋造形芸術短期大学(洋画科)卒業 |
記事 |
江上ひろみさんは、どこにでもある平凡な石ころや流木、猫や植物などを鉛筆と淡彩で細密に描いている。友人を訪ねて赴いたロサンゼルスに作品を持参、「石」と「流木」の絵が、米国の画商やギャラリー関係者の目に留まり、2007年ロサンゼルスのグループ展に出品した。 短大は洋画を専攻、卒業後も人物を抽象的にデフォルメした、油絵やアクリル画を発表してきた。結婚後、「本当に自分が描きたいものは、何だろう?」と考え始め、10年間ほど絵筆を置いた時期がある。 そんな、江上さんが絵を再度描き始めるきっかけは、今年で22年目を迎える自宅で始めたスケッチ教室。一枚の木の葉を一所懸命に描く生徒さんの姿から、「自分も初心に戻り、自分の絵を探したい」と思い、一番シンプルな鉛筆を画材に選び、植物や猫などを描き始めたと話す。自然と集中でき、細密な絵になっていった。そんな中、庭に転がっていた、普通の石に目が留まり、描いてみると、また一段と集中している自分を発見したという。 今、江上さんが一番大切にしているのは、スケッチ教室の生徒の方々。画材、モチーフ、描き方は自由。好きなものを好きなように描く教室。大人と子ども、中にはお孫さんを連れて教室に通う生徒さんも現れ、絵の好きな人が、ゆったりとした空間(江上さんの自宅の教室)で、思いのままに描いている。 「絵を描くのは自由な世界、何をどんな風に描いてもよい。すべての人のすべての絵をほめたい」といい、「私でも描けるかしら?」と思うような初心者の方から、20年のベテランまで、小学生から年配の方まで、老若男女が自由に自分の絵を描く姿を応援している。人と比べて評価するのでなく、「テキトー(適当)に」「イイカゲン(よい加減)に」「ワガママ(我のまま)に」と話し、絵を楽しむように指導する。「その気持ちを普段の生活に生かせば、ゆっくりと自分らしく生きていける」という。 生徒さんが一所懸命に描く姿を見ること、絵を描く喜びを聞くことで、江上さん自身、引っ込み思案で、絵を描くことだけが好きだった純真な子ども時代を思いださせた。その気持ちが、今の鉛筆淡彩画の作品につながり、自身も人と比較せず、「テキトーに」、「イイカゲンに」、「ワガママに」、描くことを楽しみながら生活している。 スケッチ教室風景(江上さん提供写真) 作品「ラ・フランス」(江上さん提供写真) |
問い合わせ先 | |
ホームページ | http://www.wa.commufa.jp/yh-egami/ |
取材機関 | 四日市地域防災総合事務所 地域調整防災室 地域防災課 電話番号:059-352-0560 E-mailアドレス:ychiiki@pref.mie.jp |
登録日 | 平成27年11月11日 |