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みえの文化びと詳細

地域 北勢地域
名前 桂山 孝夫

桂山 孝夫さん
桂山 孝夫さん

プロフィール 川島町郷土史研究家
記事 ◆故郷川島への愛着
 川島地区に大きな団地が造成され始めようとしていた昭和50年頃、変わりゆく故郷の風景や、建物、山の神や道端のお地蔵さん、橋などあらゆる姿を写真に納めて歩いたと言います。
 「故郷への強い愛着が行動起こす源でした。懐かしい思い出の詰まった川島を記録として残したい思いでいっぱいだったのです」と明快な答えが返ります。子供の頃から歴史に興味があった桂山さんは、旧東海道も自分の足で歩き、その土地がたどった歴史を研究するようになりました。

◆川島の歴史を研究し続け40年
 印刷業を営む桂山さんは生業のノウハウを活かして、撮り貯めた写真に説明、歴史の解説を加え、周りの支援を得て一冊の資料集を発行したのです。
 「川島地区の全戸に無料で配布しました。妻とリアカーに積んで一軒ずつ届けました」と情熱のすごさが伝わってきます。
 桂山さんに対する地元の信頼は熱く、家の建て替え時など、古い書物や資料など「調べ物に使ってほしい」と提供してくれる方も多いといいます。
 「自分の知識はすべての人に還元して活用してもらう」をモットーとする桂山さんは、川島の歴史に関するあらゆる情報を、毎月フリーペーパーに掲載し続けています。特に地域に縁ある、伊勢三郎義盛の研究成果や、大門山・黄金伝説については興味を持つ人も多く、歴史散策で訪れる人にボランティアで解説も買って出ます。6年に及ぶ長期連載には、「長い間住んでいても知らなかった」「懐かしい思い出が甦ってうれしかった」と地元再発見を楽しみに発行を待つ方が多いといいます。

◆出前講座
 大規模な団地が出来てから人口が急増し子供達の数もふえ続けています。その子供達には、川島が故郷として心の糧になればと、小学校に出向いて川島を語り続けています。「お礼に届いた子供達からの手紙は一番うれしいですね。生涯の宝物です」と笑顔がほころびます。他にも地域の公民館の講座や講演に積極的なボランティア活動を行っています。

◆次世代へ
 師匠と仰ぐ西福寺の前住職から、「川島の歴史について丁寧な教えを受けたからこそ今の自分が存在しています。若い世代にも是非学び取って欲しいです」と、桂山さんは後継者探しと育成を強く望んでいます。
神社での解説の様子
神社での解説の様子
 
 
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登録日 平成23年3月11日

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