みえの文化びと詳細
地域 | 東紀州地域 |
---|---|
名前 | 塩崎 哲史(しおざき さとし)
|
プロフィール | 熊野市在住 1983年 熊野市出身 2006年 神戸芸術工科大学 芸術工学部プロダクトデザイン学科卒業 2008年 神戸芸術工科大学大学院 芸術工学研究科総合デザイン専攻修士課程修了 2009年 熊野市にUターン 2010年 フリーランスのデザイナーとして活動をはじめる 2011年 デザイン事務所「salt graphic」(ソルトグラフィック)を設立 現在、「salt graphic」で広告やパッケージ、ロゴなどのグラフィック全般の仕事をしている。また、三重県熊野市を中心に活動する、インスタレーションアート集団「ecru」に在籍している。 |
記事 |
塩崎さんは熊野市を中心に活躍しているグラフィックデザイナーです。学生時代にはプロダクトデザインを専攻していましたが、大学院に進学した頃より、本格的にグラフィックデザインを学びました。その後、熊野が好きで、田舎での生活がしたいとの理由で、熊野市に帰郷し、デザイン事務所を設立しました。 熊野市内を歩くと塩崎さんの広告物に出会わないことがないくらい、塩崎さんのデザインが目に入ってきます。そのどれもがかわいらしく、わかりやすいのが特徴です。 また、東紀州の文化に根差したデザインを多く手掛けています。代表的な作品に、熊野市の黒米同好会が商品化をした「いざなみ米」のパッケージデザインがあります。そのパッケージには、イザナミノミコトと米づくりの発祥の地といわれる花の窟が表現されています。また奥熊野グリーン・ツーリズムを提供する「kumateng」との仕事では、クライアントさんの意見から熊と天狗をかけあわせたキャラクター「くまてんぐ」と、熊野古道の苔を表現した「おこけちゃま」をデザインしました。塩崎さんは日常や地元の方々の交流の中で、熊野の文化や風土を教わることが多いと言います。熊野市出身の塩崎さんだからこそできる、熊野の文化や風土に寄り添ったデザインを数多く生み出しています。また別の活動として、熊野を表現したTシャツや手ぬぐいなどのグッズも制作、販売しています。 さらに、地域のイベント等のポスターデザインを手がけるほか、地域の伝統産業にまつわる講師も行っており、深く地域に根差した活動をしています。 塩崎さんに、今後の目標について伺うと、 「デザインは良く見せるというだけではなく、問題を解決する手段でもあると思います。東紀州は過疎化が課題ですが、僕が熊野でデザインする事によって、商品が売れるようになると、企業や団体がやる気になり活気づきます。そして、企業や団体が活気づけば、地域が活気づき、人は集まってきます。そういった循環をつくりだしたいです。 また、熊野に来る観光客に不便な思いをさせたくない気持ちも強いですね。わかりづらい表示をデザインし直すことにより、わかりやすくし旅行しやすくしたいです。熊野に来てくれる人に、熊野を好きになってもらいたいですからね。」 と情熱を持って語ってくださいました。 塩崎さんのお話を伺っていると、デザインに対する愛情はもちろんのこと、熊野への愛情と敬意が感じられ胸が熱くなりました。塩崎さんのデザイナーとしての誇りとデザインで熊野をもっと良くしたいという気持ちが、これからの熊野の発展につながっていくことでしょう。 塩崎さんのデザインしたパッケージの「いざなみ米」 塩崎さんがデザインしたキャラクターの左「おこけちゃま」と右「くまてんぐ」 |
問い合わせ先 | |
saltgraphic001@gmail.com | |
ホームページ | salt graphic |
取材機関 | 紀南地域活性化局県民防災課 電話番号:0597−89−6105 E-mailアドレス:kchiiki@pref.mie.jp |
登録日 | 平成28年6月15日 |