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みえの文化びと詳細

地域 東紀州地域
名前 野田 梨佳

野田 梨佳さん
野田 梨佳さん

プロフィール 昭和60年3月尾鷲市生まれ。
地元の高校を卒業後、接客業を経て平成19年11月に三重県立熊野古道センターに入る。多種多様な企画を担当する若手アシスタントコーディネーターとして活躍中。
記事  穏やかな尾鷲湾と雄大な大台山系を一望できる尾鷲市向井地区に平成19年2月にオープンした三重県立熊野古道センター(以下、熊野古道センター)は、平成23年でオープン5年目を迎え、世界遺産熊野古道と東紀州の情報交流拠点として三重県はじめ全国各地から多くの人が訪れています。今回は熊野古道センターでディープな東紀州の魅力を発信している若手アシスタントコーディネーターの野田梨佳さん(26)を紹介します。

 野田さんは昭和60年3月に尾鷲市で誕生しました。地元の高校を卒業した後は地元で接客業の仕事をして過ごしていましたが、兼ねてから興味を持っていたイベントや企画の仕事をしたいという思いが日に日に強まり、平成19年11月に熊野古道センターの門戸をたたきました。その後採用され、アシスタントコーディネーターとして活動をスタートさせて現在に至ります。

 野田さんにとってはアシスタントコーディネーターという業種は初めての経験であったため、始めの1年間は右も左もわからず、地名や位置関係などを覚えることがとにかく一番苦労したと語っていました。イベントやツアーの際には先輩コーディネーターについて各地を訪れ、生まれ育った尾鷲市が位置する東紀州地域は思った以上に広大だったことを改めて知ることになりました。一日も早く地域のことを覚えるため、地図や資料を見比べてみたり、休日を利用しながらまだ訪問したことがない場所に足を踏み入れるなど様々な努力を重ねてきました。気がつけば自分の育った地域がさらに好きになり、楽しく企画やコーディネートをこなせるようになってきました。

 熊野古道センター就職から現在までに担当してきた企画は、集落と集落をつないだ昔の生活道を歩くシリーズ「新しい古道の歩き方」や木工作家の作品展、ミュージシャンによるコンサートなどおよそ30点以上にわたり、司会などの重要な役割を務めたことも少なくありません。そして現在は、平成23年12月19日〜平成24年2月19日にかけて開催されるスペインの巡礼道「カミーノ・デ・サンティアゴ」に関する企画展の準備に向けて一生懸命に取り組んでいます。野田さんは「東紀州の文化や歴史、熊野古道は決して個々の地域で独立して成り立っているものではなく広い範囲に点在する地域同士がつながりあう事によって形成されているものが多いので、もっと東紀州内同士、そして東紀州内外のつながりを強化して伝えていきたい」と意気込んでいます。若い人の観点や思いから発信される今後の東紀州や熊野古道が楽しみでなりません。
ツアーの下見で熊野古道を歩く野田さん
ツアーの下見で熊野古道を歩く野田さん
マラソン選手有森裕子さん(左)を招いてのイベントでトークをする野田さん
マラソン選手有森裕子さん(左)を招いてのイベントでトークをする野田さん
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登録日 平成23年11月4日

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