みえの文化びと詳細
地域 | 伊賀地域 |
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名前 | 市田 進一
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プロフィール | 伊賀市在住 (71歳) 伊賀市文化財保護審議会委員 |
記事 |
記事 郷土士家である市田進一さんが「伊賀の石仏拓本集」を自費出版されました。 伊賀地域にある鎌倉時代から安土・桃山時代までの石仏約250点を自ら現地に出向き、6年の歳月をかけて完成。 石仏との始めての出会いは、旧上野市の石造物の市史編纂の案内で市内を歩いた時で、写真におさめるだけでは、納得できず何度か歩くうちに興味がわいて拓本を採ることを思いついたそうです。 ひとりで、道具一式を背負い、風のない朝早い時間に家を出られます。 拓本の採る方法は次ぎのとおり。まず石仏の泥、汚れなどをハケできれいに落とし、和紙をあて、霧吹きで水をかけたら、生渇きまで待つ。上から順に拓本墨をつけタンポでたたきます。 今回の採拓は、厚肉彫り、半肉彫りの石仏(平面の碑文ではない)ばかりのうえに、石の表面が凸凹しているものがほとんどで、休むことなく作業して、小さいもので1時間。大きいものは5〜6時間もかかったそうです。 とりわけ、中之瀬の磨崖仏群は1週間もかけられただけに、本を見せていただくとみごとな迫力です。 拓本を採ることで、判別できなかった模様や文字が見えるようになり、年代の書かれていない石仏の年代推定ができるようになったそうです。 いろんな年代の特徴もつかめるようになり、貴重な資料になるとのこと。 販売はされておらず、全国の図書館や大学に寄贈され、近隣では、三重県立図書館、 伊賀市上野図書館、名張市立図書館で見る事ができます。 また、来年秋には、伊賀上野城で「拓本展」を開催予定です。 |
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登録日 | 平成24年10月22日 |