みえの文化びと詳細
地域 | 伊賀地域 |
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名前 | 今津 奈々子(いまづ ななこ)
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プロフィール | *兵庫県出身・名張市在住。沖縄県立芸術大学工芸学部陶芸コース卒業。 *伊賀の製陶会社で4年間勤務後、平成23年春 独立。 |
記事 |
とにかく作り手になりたい!幼い頃からそんな想いを持っていた今津さん。古いものや人の生活が感じられるモノが大好きでした。吹きガラスに魅せられ大学は沖縄へ。そこで出合った陶芸を仕事にしていこうと決めました。地元伊賀に戻り製陶会社に勤務しますが大きな会社ゆえ仕事は完全に分業制。今津さんは絵付けの仕事を任されます。陶芸の仕事に関われて定収がある。そんな生活に慣れてきた頃「このままじゃいけない。私は作り手になりたかったんだ」と絵付けの毎日に満足してしまう自分に危機感をおぼえたといいます。 退職願いを書いたときには先が見えませんでした。頼みは自分の信念のみ。けれども不思議なもので、牛小屋だった所を工房として貸してくれる人、工房の建築を買って出てくれる人、畑を窯場にと貸してくれる人・・・と支援してくれる人が次々現れました。まさに意志あるところに道は開ける。今年平成23年春に独立し、窯と工房を伊賀に構えました。 拠点は伊賀に置いていますが、伊賀焼や伊賀の土だけでなく今はいろいろな土を使っています。陶芸をするにあたってこれまで科学的、歴史的な観点で勉強してきたことすべてが自分の土台と自信になっています。と今津さん。流行の形や絵付けを追いかけるのではなく、人々が営々と紡いできた暮らしがうんだ形に惹かれるし、そんなものを作りたい。その土地でとれる原土を使い、その土地の木を薪にして窯で焼く。それが今津さんの理想です。なんでも安く簡単に手に入るモノで溢れる昨今。手間がかかるものは世の中から消えていく傾向にあります。伝統的な手間のかかったモノの良さと作り続ける大切さを知ってもらいたい。そういうものは不便だったりお金にならなかったりするけれど、そんな空気に逆らいたい。と今津さんは熱く語ります。 この土地に住んで仕事がしたいという若い作家仲間がたくさんいるので、空き地や空き家を紹介してくれるところ、二つを結んでくれるところがあればうれしいです。(今津さん) 古いものを大切に想う若い仲間が新しい村をつくる日がそう遠くなく来るよう応援したい美しい陶芸作家さんです。 作品(土偶) 工房のなか |
問い合わせ先 | ◆今津奈々子さんの作品は calm(カルム)でご覧いただけます。 名張市桔梗が丘2-2-10 広島工務店モデルハウス1F tel&fax 0595-65-6780 その他作品は直接 今津さんまで 電話:080-6919−0423 |
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取材機関 | 伊賀県民センター |
登録日 | 平成23年12月21日 |