みえの文化びと詳細
地域 | 伊勢・志摩地域 |
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名前 | 高 潤生(こう じゅんせい)
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プロフィール | 書道篆刻家 現代印作作家 五十鈴塾講師 中国ハルビン書法家協会芸術顧問 国際手書き文字Art展審査員 1954年生まれ、游壽に師事。 1975年ハルビン工芸美術センター専属書家。 1980年より書道篆刻作品は第一回全国書法篆刻展、黒龍江省美術館十人展、 ケ散木芸術館展など多数入選、入賞。 1983年ハルビン師範大学書道専任講師。 黒龍江省書法家協会理事、黒龍江省青年書法美術家協会理事、黒龍印社理事、『青少年書法新聞』篆刻選評委員等を歴任。 1988年より芸術拠点を日本に移し、個展を中心に芸術活動を展開し、国内外の展覧会に多く出品。 観光名所「おかげ横丁」や世界遺産「熊野古道」などのロゴを創作。 伝統書道篆刻に加え、新しい文字アートのジャンル「現代印作」、そして「かな篆刻」を開拓し、国内外の芸術界の注目を集め、篆刻芸術の国際的な交流と発展に貢献。 著書に『高潤生現代印作』、『かな篆刻』など。 伊勢神宮広報誌『瑞垣』に漢字の旅を連載。 |
記事 |
【伊勢の地へ】 1988年に万葉集や懐風藻などの奈良時代の文学を研究するために皇學館大学大学院に入学してから外宮近くに住まいを移し21年が過ぎました。「神宮」が御鎮座されます伊勢の地は、自然の持つエネルギーに満ち溢れています。 この地で、文字芸術を通して伊勢志摩の文化を発信し、文字の魅力を再認識してほしいというのが高潤生さんの願いです。 【芸術観について】 高潤生さんの雅号は「風魂」ですが、これは以下の理念を示しています。 まず、「風」は、「独自の作風を開拓し、人々に感動をもたらすことのできる作品を創作する」という、あらゆる芸術家が追求してやまない理想を表しています。 また、「魂」は、作品を創作する際、単に見た目を美しくしたり素敵な言葉を用いたりすることによって、外観的な美を追求するのみでなく、同時に作品を通して、メッセージを発信していこうという、目標を表しています。 【かな篆刻について】 悠久たる伝統篆刻の歴史のなかで、多くの流派と印人が現れ、多くの名印を残しました。 そして、その歴史を振り返れば、各時代の印人たちはただ伝統的な手法を継承するだけでなく、常にその時代にあわせて、新たな作品を作り出し、この芸術を今日まで発展させてきました。 高潤生さんは、1988年に来日して以来、日本語のかなを篆刻の素材として用いようと試みてきました。 そして、伝統篆刻の多彩な篆書体、多様な刀法、豊富なデザインを参考にしつつ、平仮名と片仮名の篆書体を16種類創作し、かなのみ、もしくはかなと漢字を併用した「かな篆刻」(日本語篆刻)作品を多数創作しました。 【現代印作について】 高潤生さんは、1995年以来、文字を素材として篆刻の手法に絵画の色彩表現等を取り入れ、人生、社会に対する印象と所感を表現した作品を創作し、「現代印作」と命名しました。「現代印作」は、新しい芸術の表現方式で、毎年新作が発表されています。 【これから】 私は人間の心を豊かにし、そして世界平和と環境保護を訴えかけるメッセージが伝えられるような作品を今後も作り続けていきたいと思います。 そして、今後の活動としては私が開拓した「かな篆刻」(日本語篆刻)を個展や講座を通して広めていくことを中心に活動していきたいと思います。 かな篆刻 明月の夜あなたは雅やかにほほえむ |
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登録日 | 平成21年10月21日 |