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岡田三郎助「岡部次郎像」:X線連動比較画像   作品詳細

岡田三郎助が絵画技術習得のためヨーロッパへ留学して間もないころに描いた作品。表層的には人物に投じられた光の明暗を的確に追い表現しているように見えますが、エックス線写真で観察すると、白色絵具の割合と明るさの度合いが一致していないところが多くあります。作品の大きさに比べて、エックス線画像でのキャンバスがひとまわり小さくなっていますが、これは、キャンバスが切り取られかつてはペラの状態になっていたことを示しています。ヨーロッパから持ち帰る際にキャンバスだとかさばるため画家本人が切り取った可能性があります。