安井曾太郎「裸婦」:X線連動比較画像   作品詳細

安井曾太郎留学時代の作品。アカデミー・ジュリアンというパリの美術学校で西洋絵画技法の基礎訓練を受け、優秀な成績をおさめただけあって、人物表現は明暗の調子や人物の筋肉の流れが的確に表現されています。さらにエックス線写真を拡大して観察すると、人物の肌に使われた白色絵具(シルバー・ホワイト)の筆の繊細な表現を味わうことができます。この作品も浅井忠作品などと同様、格天井(ごうてんじょう)のパネルにキャンバスの布が貼り付けられています。