自画像
コレクション |
長原担氏寄贈 |
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ジャンル |
- |
作者名 |
長原孝太郎 NAGAHARA Kotaro |
制作年 |
1900(明治33)年 |
材料 |
油彩・キャンバス |
寸法 |
45.5×33.5 |
署名 |
- |
寄贈者 |
長原坦氏寄贈 |
来歴 |
- |
初出展覧会 |
- |
作品名欧文 |
Self-portrait |
関連資料 |
解説 |
村夫子(そんぷうし)という言葉がある。辞書を引くと「田舎の学者。村の先生」とある。好々爺(こうこうや)という言葉もある。辞書には「人のよい老人」とある。長原が初めから老人だったわけではないのはいうまでもないが、どこにも圭角のない温和な絵をながめ、親しかった森鴎外やその娘たちの回想を読んでみると、「人のよい年長のおじさん」という印象がどこまでも強まっていく。年のわりには老成した長原のこの自画像は、そんなこちらの思い込み通りの顔付きをみせてくれるではないか。おれは芸術家だという気負いがまるでなく、それより何か人気のない地味な研究をこつこつと続けている学者の肖像に似ている。およそ「自画像」らしくない自画像だ。こういう人が画家になったというのが明治という時代の面白さかもしれない。ちなみに長原は「止水」という号を持っていた。明治時代の小説の装丁で、この「止水」を見かけることがある。 (県立美術館学芸員・東俊郎) |
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展覧会歴 |
郷土が生んだ近代洋画家ー長原孝太郎ー(タルイピアセンター 1995) 白馬会 明治洋画の新風(ブリヂストン美術館、京都国立近代美術館、石橋美術館 1996) 原田直次郎展(埼玉県立近代美術館、神奈川県立近代美術館、岡山県立美術館 2016) 自画像展~ひとみのなかに自分がいる~(一宮市三岸節子記念美術館 2021) |
文献 |
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