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「ヨブ記」より 第14図:明けの星が相共に歌う時 『ヨブ記』38:4ー7


コレクション

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ジャンル

版画

作者名

ブレイク、ウィリアム
BLAKE, William

制作年

1825年

材料

エッチング・紙

寸法

21.5×16.8

署名

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寄贈者

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来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

The Book of Job(14)<The Creation>
関連資料

解説

正面性、左右相称、天地二分にもとづく構図は、最後の審判などの伝統的な図像を思い起こさせる。正面なることで、画面の奥より聖なるものが姿を現すのだ。
 ただし形態は、中世におけるごとく、超越者に従属して、実体のない記号と化してはいない。画面は、中世での超越者が来たる透明な通路ではなく、近世以来の現実へと開かれた透明な窓でもない。
 硬質な線と単純化された量感によって、実在感を与えられる形態は、それが埋める媒体としての紙面の存在を意識させよう。
 超越者が具体的な紙の上ではじめて受肉するとすれば、それは、超越者がイメージの累積でしかとらええないことを物語っている。とらええないことをとらえようとするからこそ、紙面は異様とも見えるかたちでみたされる。 (石崎勝基 中日新聞 1989年8月12日掲載)

「かの時には明けの星は相共に歌い、神の子たちはみな喜び呼ばわった」 『ヨブ記』38:7
「あなたはプレアデスの鎖を結ぶことができるか、オリオンの綱を解くことができるか」 『ヨブ記』38:31
「神は『光あれ』と言われた」 『創世記』1:3
「神はおおぞらを造って」 『創世記』1:7
「天の下の水は一つ所に集まり、かわいた地が現れよ」 『創世記』1:9
「神は二つの大きな光を造り、大きい光に昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ」 『創世記』1:16
「水は生き物の群れで満ち」 『創世記』1:20
「地は生き物を種類にしたがっていだせ。家畜と、這うものと、地の獣とを種類にしたがっていだせ」 『創世記』1:24

展覧会歴

開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)

文献

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