『古代史』より「イカロスの墜落」
コレクション |
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ジャンル |
版画 |
作者名 |
ドーミエ、オノレ DAUMIER, Honoré |
制作年 |
1842 |
材料 |
リトグラフ・紙 |
寸法 |
33.2×24.6 |
署名 |
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寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
La chûte d' Icare (From "Histoire ancienne") |
関連資料 |
解説 |
イカロスの墜落の物語は、哀愁を帯びた旋律とともに、私たちの耳から入ってきた。無謀な企てを試みた愚か者というよりは、むしろ、未知なる世界へ踏み出す冒険者としてたたえられている。アテネの名工ダイタロスはミノス王の怒りを買い、息子のイカロスともども迷宮へ閉じこめられる。父は集めた羽とろうで翼を作り、親子で脱出を試みた。途中までは順調だったが、年若い息子は父の忠告を忘れて誇らしげに空高く飛び、あえなく海の藻くずとなる。天空への挑戦は、神々への挑戦でもある。聖書にも、空に届かんばかりの塔を建設しようとして神の怒りを買った「バベルの塔」の逸話があった。人間にとって、大空はつかめないからこそ輝きのあせない、永遠のあこがれの対象である。文明のらん熟した現代のわれわれがイカロスの歌に胸を打たれるのは、まだ心に古代人と同じ熱いものを秘めているからだと信じたい。 (県立美術館学芸員・生田ゆき) [作家名(フランス語)] Honoré DAUMIER |
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展覧会歴 |
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文献 |
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