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「丸清版・隷書東海道五十三次」より(関)


コレクション

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ジャンル

版画

作者名

歌川広重
UTAGAWA Hiroshige

制作年

1847-51(弘化4-嘉永4)年頃

材料

木版・紙

寸法

21.3×34.3

署名

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寄贈者

UFJ銀行寄贈

来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

Seki (From "Fifty-Three Stations Along the To(-)kaido(-) Road")
関連資料

解説

江戸時代に誕生し、庶民階層を基盤として著しい発達を遂げた浮世絵。現在のメディアが担う多くの役割を果たし、大衆を魅了した浮世絵も成立当初は墨摺(すり)絵と呼ばれる墨一色の版画であった。次第に、丹を筆で彩色する丹絵、紅を中心に数色を手彩色する紅絵が生まれ、紅と緑を主調色とする木版彩色摺の紅摺絵を経て、ついに明和二(一七六五)年、鈴木春信らにより多色摺木版画である錦絵が開発された。多色摺の誕生には、絵歴が関与している。絵歴とは、毎年変化する太陰暦の大の月、小の月そして閏(うるう)年を絵とともにあらわした江戸時代のカレンダー。現在と同様、年末年始の配り物としての役割も果たしていた絵歴が、その出来を競い合う絵歴交換会を機に劇的な変化を遂げた。経済的に余裕のある後事家たちが春信らに制作を依頼、各種趣向が凝らされる中で多色摺誕生からおよそ八十年後に制作された歌川広重による作品。技術的には多色摺が可能でありながら、本図の色数はあえて抑えられている。素地をいかした雪の表現と広重の好んだ藍(あい)が効果的に静かな関の雪景をつくりだしている。
(県立美術館学芸員・道田美貴)

展覧会歴

名所絵ワンダーランド(三重県総合博物館 2020)

文献

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