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「丸清版・隷書東海道五十三次」より(箱根・夜中松明とり)


コレクション

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ジャンル

版画

作者名

歌川広重
UTAGAWA Hiroshige

制作年

1847-51(弘化4-嘉永4)年頃

材料

木版・紙

寸法

21.3×34.3

署名

-

寄贈者

UFJ銀行寄贈

来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

Hakone, Yanaka (From "Fifty-Three Stations Along the To(-)kaido(-) Road")
関連資料

解説

歌川広重といえばだれしも「東海道五十三次」を反射的に連想するだろう。そして、そのとき念頭にあるのは、おそらく必ずといっていいほど、版元(出版社)の名をとって“保永堂版”と呼ばれるシリーズである。
 しかし、広重の描いた東海道シリーズは、この一作にとどまらず、実数はわかっていないが、ひとによっては四十種類以上もあるというほど、多く描いた。“保永堂版”は、その記念すべき第一作で、これが大ヒットしたために、広重は類作を描かされるはめになった。
 ここに掲出したものは、やはり版元の名をとって“丸清版”と呼ばれる、広重としては最晩年に描いたシリーズのひとつである。
 箱根山中を真夜中、松明(たいまつ)をたよりに、旅する様子が描かれる。背後には、旅の不安をいっそうかきたてるように、闇(やみ)に沈んだ尾根。広重の風景画のなかでは自然と人事がしばしば交錯する。 (山口泰弘 中日新聞 1989年6月10日掲載)

展覧会歴

広重の名所江戸百景(奈良県立美術館 2021)

文献

『CG再現 東海道五十三次』(双葉社 2009)p.17
『週刊江戸』No.16(デアゴスティーニ・ジャパン 2010)p.12
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