ブルターニュの舟行
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コレクション |
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ジャンル |
水彩・素描 |
作者名 |
満谷国四郎 MITSUTANI Kunishiro |
制作年 |
制作年不詳 |
材料 |
水彩・紙 |
寸法 |
22.5×28.4 |
署名 |
ブルターニュの舟行M(□の中にM) |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Boating in Brittany |
関連資料 |
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解説 |
淡く彩色された画面いっぱいに、ボートをのんびりと漕ぐ男が描かれている。この水彩は小さなスケッチに過ぎないが、当時画家自身に訪れていた転機を考えると、大変意味深い作品といえるかもしれない。 明治が大正に変わろうとする前夜、満谷国四郎は二回目のフランス留学に向かっている。最初の留学と同じく、まず画塾に入門し、しっかりとデッサンを学ぶ毎日である。三十八歳という年齢での外国滞在は、決して安穏なばかりではなかったが、若い友人との共同生活は楽しいものだった。 満谷は思い切って画塾や、かつて彼が従っていた暗く窮屈な描法、線や陰影に支配されていた油彩画から離れ、明るいフランスの空のような色彩を作品に採り込んでいく。 その試みは、帰国後の自由で装飾的な作品に結実するが、それはまさに明治の洋画が、大正に移った証といえる転身でもあった。 (荒屋鋪透 中日新聞 1993年3月12日掲載) |
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展覧会歴 |
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文献 |
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