カスバの人々
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コレクション |
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ジャンル |
水彩・素描 |
作者名 |
野口弥太郎 NOGUCHI Yataro |
制作年 |
1973(昭和48)年 |
材料 |
鉛筆・紙 |
寸法 |
39.0×31.0 |
署名 |
右下:Y.Noguchi |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
People in Kasbah |
関連資料 |
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解説 |
カスバとはアラビア語でもともとは「国」のことを指し、転じて軍隊の駐留する「城砦(さい)都市」の意味になったという。 野口は一九七三年北アフリカで写生旅行を行っている。この作品はそのときにモロッコの市街を描いたスケッチだと思われる。 建物の間をぬって走る迷路のような道。急な石段を登ってゆく人々。多くの日本人にとって、モロッコは未知の土地である。けれども、灌(かん)木が生え、乾いた赤土が広がるこの地方のイメージを、だれもがぼんやりと思い浮かべることができるはずである。 粗っぽい線で描かれたこの素描は、おそらくメモ代わりのスケッチといったものであろう。見逃せないのは、黒く太い線の周辺に手の平、あるいはパン屑(くず)か何かで故意にすりつけられた木炭の汚れである。その効果のために、画面は深みのある美しい調子を奏でることになった。 ともかくも素描の魅力をさりげなく示す一点といえよう。 (中谷伸生 中日新聞 1988年8月6日掲載) |
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展覧会歴 |
野口弥太郎展(神奈川県立美術館 1979) |
文献 |
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