群像


コレクション

-

ジャンル

水彩・素描

作者名

関根正二
SEKINE Shoji

制作年

1916(大正5)年

材料

木炭・紙

寸法

54.5×39.5

署名

左下:1916/ Sekine Shoji

寄贈者

-

来歴

-

初出展覧会

-

作品名欧文

Group of People
関連資料

解説

関根正二の画家としての生涯は1914 (大正3)年から1919(大正8)年までのわずか5年にすぎない。この間、《信仰の悲しみ》や《子供》など油彩画の名品を残しているが、関根の天性ともみえる才能は、むしろペンや鉛筆による素描類の線的表現のなかにあらわれているのではないか。たとえばこの《群像》と題された木炭によるスケッチ。複数の人物をかたまりとして鷲づかみしているようにみえるが、じつは画面中央の農民の親子風の二人に焦点があてられ、あとの四人は影に沈んでいる。けれどもその明暗はあくまで線によって描きわけられて、影の部分のほうに運動感をあたえ、光をあびた親子はやや不自然な動作で静止しているが、それがまた画面全体に不思議な効果をもたらしている。どんな場面を想定しているのかはともかく、全体と細部を瞬間ごとにとらえてゆく自在な線描の冴えたセンスは、この一点だけからもあきらかである。(東俊郎)(三重県立美術館所蔵作品選集(2003)より)

展覧会歴

夭折の天才画家 関根正二と村山槐多(小田急グランドギャラリー、大丸エキジビションホール 1981)no.21
関根正二とその時代展(三重県立美術館、福島県立美術館 1986)no.1-44
描かれた青春―1910年代がおもしろい―(秋田県立近代美術館 1997)
生誕100年 関根正二展(神奈川県立近代美術館、福島県立美術館、愛知県美術館 1999)
日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.45
生誕120年・没後100年 関根正二展(福島県立美術館、三重県立美術館、神奈川県立近代美術館 2019-2020)

文献

-
English
ページのトップへ戻る