若きカフカス人


コレクション

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ジャンル

彫刻

作者名

中原悌二郎
NAKAHARA Teijiro

制作年

1919(大正8)年

材料

ブロンズ

寸法

H42.0×19.0×18.0

署名

-

寄贈者

-

来歴

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初出展覧会

第6回院展(1919)

作品名欧文

Young Caucasian
関連資料

解説

一九二一年、三十四歳で早逝した彫刻家、中原悌二郎の代表作。
 中原は、最初画家志望であったが、萩原守衛やロダンの作品を知って、彫刻家志望へと転じていった。
 「若きカフカス人」のモデルは、ニンツアーという名の漂泊のロシア青年で、一九一九年の夏ごろには新宿中村屋裏の洋館に住んでいたという。
 制作途中で中原とニンツアーがけんか別れしたために、後頭部は未完成のままだが、面長の彫りの深いロシア青年の顔が、強い正面観のなかに簡潔な肉付きによって表され、力強い迫力が生まれている。
 自殺直前の芥川龍之介は、この作品を見て、「この若者はいまだに生きているぞ」と書き残した。 (毛利伊知郎 中日新聞 1995年11月3日掲載)

展覧会歴

第6回院展(1919)
第8回院展(遺作展)(1921)
開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017)

文献

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