ボデゴン(静物)
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コレクション |
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ジャンル |
彫刻 |
作者名 |
カルボ、カルメン CALVO, Carmen |
制作年 |
1994年 |
材料 |
混合技法、セメント、ガラス、木 |
寸法 |
76×79.5(テーブル)×118.3(全体の高さ) |
署名 |
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寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Bodego(')n |
関連資料 |
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解説 |
カルメン・カルボは捨てられた玩具や衣類、廃材、写真、焼き物の破片など様々な素材を用いて作品を制作するスペイン・バレンシア州出身の芸術家。本作は木製の丸テーブルの上に大小様々な大きさのブロックと透明のガラス棒が置かれた立体作品。 作品名の「ボデゴン(bodegón)」とは、スペインにおいて主に食事に関連するものが描かれた静物画を指す言葉。しかし、本作で卓上に置かれているのは無機質な角柱である。また、これらが投げかける影を作家は自らの手で描き込んでおり、「ボデゴン」は図形と陰影という根源的な要素で表されている。 カルボは本作で、陰影の強烈な明暗対比が特徴的な17世紀の「ボデゴン」を特に強く意識したという。本作について、「光と影に投げられたまなざしである」とし、「17-18世紀のスペイン絵画、とりわけサンチェス・コターンとスルバランに対して私が抱いた関心を視覚化したもの」と語っている[註]。 [註]1997年10月26日に三重県立美術館で開催されたシンポジウムでの言葉 (坂本龍太 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) |
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展覧会歴 |
移動-バレンシアの七人展(三重県立美術館 1997)no.2 REAL-スペイン美術の現在(長崎県美術館 2005) |
文献 |
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