衝立 小さな花々 V
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
シシリア、ホセ・マリア SICILIA, José María |
制作年 |
1998年 |
材料 |
油彩、蝋、紙、板 |
寸法 |
210×122 |
署名 |
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寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
個展(タマダプロジェクトコーポレーション、東京 1999)no.6 |
作品名欧文 |
Wooden Partition: Small Flowers V |
関連資料 |
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解説 |
ホセ・マリア・シシリアはスペイン・マドリード出身の画家。同地の美術学校で学んだ後、1980年にパリへ移り、1982年に個展を開催。母国では1984年に個展を開催し、その後ニューヨークに移った。当時、ミケル・バルセロとともにスペイン人若手作家の代表として頭角を現す。まずは新表現主義に呼応した、巨大なキャンバスに具象的なモティーフを表す作品に始まり、絵画の物質性を前面に出した抽象画へ、この後、一転して白を基調としたモノクロームの作品を制作。そして、スペインに戻った1990年頃、蜜蝋を使った作品を手がけるようになる。 画面を覆う濃密な色彩が印象的な本作も蜜蝋を用いて制作された作品。光を包含するかのような不透明な蜜蝋の地に、色とりどりの絵具が分厚く塗りつけられている。表面から隆起しているそれらの絵具は確かな物質性を宿しながらも、ひとたび離れてみれば舞い散る花弁に変わり、絵画の枠を超えて現実空間にも広がってくるような錯覚を鑑賞者に与える。それは色彩の織りなす幻想であるとともに、生命の躍動なのである。 (坂本龍太 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) [作家名(スペイン語)] José María SICILIA |
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展覧会歴 |
個展(タマダプロジェクトコーポレーション、東京 1999)no.6 REAL―スペイン美術の現在(長崎県美術館 2005) コレクションによる特別展示 #StayMuseum ステイミュージアム(三重県立美術館 2020) |
文献 |
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