猫のいる自画像


コレクション

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ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

藤田嗣治
FUJITA Tsuguharu

制作年

1927(昭和2)年頃

材料

油彩・キャンバス

寸法

54.3×45.5

署名

右中央部:嗣治 / Foujita

寄贈者

東畑謙三氏寄贈

来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

Self-portrait with a Cat
関係サイト →他の作品解説
関連資料

解説

 一九二〇年代に、藤田は繰り返しアトリエの自画像を描いている。
彼はパリのさまざまな展覧会の審査員を務め、社交界の名流夫人から肖像画を依頼される美術界の寵(ちょう)児になっていた。
 藤田の人気の秘密は、早くも最初の個展の案内状に寄せた批評家アンドレ・サルモンの言葉にあるように、輪郭線を特徴とする日本的な表現にあった。
もっとも、この自画像で画家が苦心しているのは、画面にいかに奥行きを持たせるかという点である。
藤田が自ら手にする面相筆の輪郭線による表現は、必然的に平面性を強調し深奥性の描写には向いていない。
 そこで画家は、机の上の硯(すずり)に墨をあて、紙に手を置き、机にひじをつき、筆をロイド眼鏡に重ね、背後にカンヴァスを配し、自分の顔の後ろから突然猫が覗(のぞ)くという、ものとものとを積み重ねる手法によって、画面に奥行きを獲得したのである。 
(荒屋鋪透 中日新聞 1989年4月22日掲載)

展覧会歴

動物美術館(三重県立美術館 1995)no.1-16
日本洋画のれきし三重県立美術館コレクションによる(茨城県立近代美術館 2000) no.81
巴里の屋根の下に生きて-パスキンとエコール・ド・パリ展(茨城県立近代美術館 2001) no.81
美術を楽しむ散歩道―三重県立美術館名品展Ⅰ日本洋画の楽しみ(川越市美術館 2003)
没後40年 レオナール・フジタ展(北海道県立近代美術館、宇都宮美術館 2008)
親子で楽しむ展覧会 集まれ!おもしろどうぶつ展(横須賀美術館 2011)
エトランジェ-異国への眼差し(三重県立美術館 2012)
コレクションの全貌展(三重県立美術館 2013)

文献

Bien編集部「どうぶつ」『Bien』 33号(藝術出版社 2005.6) p.19
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