老人像


コレクション

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ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

原田直次郎
HARADA Naojiro

制作年

1886(明治19)年頃

材料

油彩・キャンバス

寸法

57.6×42.6

署名

-

寄贈者

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来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

Old Man
関連資料

解説

白いひげを豊かに蓄えた老人が、胸に手をやり上方を見つめている。まるで聖書の一場面のようなこの作品、作者がいったい誰なのかを知らされていなければ、日本人画家の筆と思う人は少ないだろう。近づいてみると、わずかな色数の絵具だけを用いて心憎いほどに豊かな色彩が生みだされていることに驚かされるが、一方で、左手親指のつけ根の位置や左ひじの位置関係に苦心の跡がうかがえる。だが、そんなかたちの不安定さを覆させるほど、油絵具の使い方は的確で、完成度の高い画面に仕上がっている。
作者の原田直次郎は12歳のころより洋画の手ほどきを受け、22歳のときに自費でミュンヘンアカデミーおよびパリ美術大学に留学、帰国後は東京府認可の画塾を設立、和田英作や三宅克己(1874-1954) らその後の世代の洋画家たちを育てた。一方、ミュンヘンで出会った森鴎外(1862-1922)との親交から雑誌『国民之友』や『めさまし草』などの装幀を手がけるなど幅広い活動を行った。留学中の作品であり、36歳で夭逝したこの画家の数少ない完成作のひとつである。(田中善明)(三重県立美術館所蔵作品選集(2003)より)

展覧会歴

森鴎外と原田直次郎展(北九州市立美術館 1999)no.1
エトランジェ―異国への眼差し(三重県立美術館 2012)
コレクションの全貌展(三重県立美術館 2013)
原田直次郎展(埼玉県立近代美術館、神奈川県立近代美術館、岡山県立美術館、島根県立石見美術館 2016)

文献

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