髑髏のある静物


コレクション

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ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

中村彝
NAKAMURA Tsune

制作年

1923(大正12)年

材料

油彩・板

寸法

35.5×25.0

署名

-

寄贈者

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来歴

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初出展覧会

中村彝遺作展(画廊九段 1925)

作品名欧文

Still Life with a Skull
関連資料

解説

 「髑髏(どくろ)のある静物」は中村の自画像の一種であるといえば驚くかもしれないが、かれの代表作に「髑髏をもてる自画像」があり、また数多い自画像の中に、くぼんだ眼窩(か)が表面を皮一枚で覆われるにすぎない髑髏を思わせる作品があったりすると、その後で再びこの絵を素直に静物画と受けとれるかどうか。
 ありあまる才能を持ちながら、宿痾(あ)の結核のため、あこがれのヨーロッパへゆくこともできず、心身ともに血を吐く貧しい生活を余儀なくされ、不感を待たずに白玉楼中の人となった画家の意識は、本来外へ向かう過剰のエネルギーさえ内に向かって、ここに「死」とその死を死ぬ「自己」をみつけるほかはない。
 そういうわけで、髑髏は中村にもっとも親しいイメージ、常に対話を交わす相手だった。かれが尊敬していたセザンヌの影響もあるいはあるかもしれないし、キリスト教の中世以来髑髏は普遍のシンボルであった。メメント・モリ(死を忘れるな)。
 しかし中村が生きたのはほかでもない近代の日本である。みずからを聖者に擬するしかなかった「髑髏をもてる自画像」の死を生きる彼は、少し悲しい顔をしている。 (東俊郎 中日新聞 1989年6月3日掲載)

展覧会歴

中村彝遺作展(画廊九段 1925)
中村彝回顧展(青樹社 1941)
中村彝展(渋谷東横百貨店 1963)
没後50年記念中村彝展(茨城県美術博物館 1973)
歿後60年記念中村彝展(三重県立美術館・神奈川県立近代美術館 1984)
中村彝展(小田急美術館 1995) no.
中村彝展-大正の美と心-(新潟県立近代美術館 1997) no.
白河を駆け抜けた作家たち(白河市歴史民俗資料館 1999) no.
日本洋画のれきし三重県立美術館コレクションによる(茨城県立近代美術館 2000) no. 29
画家 中村彝の全貌(愛知県美術館、愛媛県美術館、茨城県近代美術館 2003、2004)
セザンヌ主義-父と呼ばれた画家への礼賛(横浜美術館、北海道立近代美術館 2008-09)no.134
文化の力―福島と近代美術(福島県立美術館 2009)
コレクションの全貌展(三重県立美術館 2013)
二年後。自然と芸術、そしてレクイエム(茨城県近代美術館 2013)

文献

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