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ひび割れた黒と白い十字


コレクション

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ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

タピエス、アントニ
Tapies, Antoni

制作年

1976年

材料

ミクストメディア・木

寸法

162×131

署名

-

寄贈者

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来歴

Galeria Maeght, Barcelona

初出展覧会

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作品名欧文

Cracked Black and White Cross
関連資料

解説

画面に近づけばすぐ見てとれるように、左上の十字をはじめとするいくつかの線や点は、厚みのある黒の層をえぐったものだ。
 通常の絵であれば、画布や板、紙といった支持体は、描かれたイメージの背後で消え去っていくはずだろう。ところがここでは、堅さと厚みをもっておのが存在を主張している。それに対し、暴力的といえなくもない身振りが介入したわけだ。
 ただ、形のない物質を、粘土のように自在にこねくりまわしたというには、感触は抵抗を感じさせる。全面を覆う斑点はやはり描かれたのではなく、塗料をはじくことで生じたらしい。これは、黒の層が何よりも、抵抗感のある平らなひろがりとして成立したことを物語っている。
 どんな形でもとれたであろう物質が、いったん自らを平面に制限する。それでいて両脇等の割れ目がしめすように、内圧も抑えきれない。そこから、ある種の寡黙さとでも呼べよう表情が生じたのではないだろうか。 (石崎勝基)(三重県立美術館所蔵作品選集(2003)より)

展覧会歴

個展(カサハラ画廊、大阪 1981)
REAL-スペイン美術の現在(長崎県美術館 2005)
魔術/美術―幻視の技術と内なる異界―(愛知県美術館 2012)no.133(p.74)
コレクションの全貌展(三重県立美術館 2013)

文献

Anna Agusti, Tapies. The Complete Works, Vol.4: 1976-1981, Barcelona, 1996, p.98/no.3241
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