森と群鳥
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
海老原喜之助 EBIHARA Kinosuke |
制作年 |
1932(昭和7)年 |
材料 |
油彩・キャンバス |
寸法 |
73.5×100.0 |
署名 |
右下:Ebihara 32 |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Forest with a Flock of Birds |
関連資料 |
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解説 |
海老原喜之助は鹿児島生まれの洋画家。18歳で上京して川端画学校に学ぶ。1923(大正12)年から10年以上にわたってフランスに滞在し、油彩画の修練を積んだ。 青と白が基調をなす本作は、滞欧時代後期に制作されたもの。海老原は、1930(昭和5)年前後に雪景の絵画化を繰り返し試みている。清涼感あふれる青は雪景色に調和し、彼の作品を特徴づける「エビハラ・ブルー」として高い評価を得た。 本作には、冬の日差しを浴びて眩いばかりに輝く雪山の木々や、晴れ渡った空を旋回する群鳥がリズミカルに描かれている。目を凝らせば、スキーに興じる人々の姿も見出せる。雪景シリーズを描くにあたって、海老原はゲレンデの宣伝パンフレットの写真等を参照したと伝えられる。 当時既に世界恐慌の波はフランスへと押し寄せ、画家の生活にも暗い影を落としていた。それにもかかわらず、この冬晴れの景色は、憂いのないおとぎ話の世界を想起させる。 (鈴村麻里子 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) |
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展覧会歴 |
海老原喜之助自選展(日本橋・三越、大阪大丸、八幡美術工藝館、熊本鶴屋 1963) 画業40年記念海老原喜之助展(鹿児島・山形屋、博多大丸、仙台三越 1964) 画業40年記念海老原喜之助展(名古屋・松坂屋、広島天満屋 1965) 昭和前期洋画の展開展(茨城県立美術博物館 1983) no.40 海老原喜之助展(熊本県立美術館、小田急グランドギャラリー、神奈川県立近代美術館 1986)no.27 海老原喜之助展(鹿児島市立美術館、奈良そごう美術館、渋谷区立松濤美術館 1990)no.27 「開館10周年記念 日本近代洋画に見る“自然と人間”」展(群馬県立館林美術館 2011) 日本近代洋画大展(国立台北教育大学北支美術館 2017) 開館35周年記念Ⅰ ベスト・オブ・コレクション―美術館の名品(三重県立美術館 2017) 近代西洋絵画名作展―印象派からエコール・ド・パリ(パラミタミュージアム 2018) コレクションによる特別展示 春をまちわびて 美術から考える自然との調和(=エコロジー)(三重県立美術館 2022) |
文献 |
『アサヒグラフ 別冊 美術特集 海老原喜之助』(朝日新聞社 1986年) |