林和靖図屏風


コレクション

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ジャンル

絵画(日本画等)

作者名

曾我蕭白
SOGA Shohaku

制作年

1760(宝暦10)年

材料

紙本墨画

寸法

各172×364

署名

右隻:右下 曾我弾正入道蛇足十世裔苗 / 藤原暉雄圖之 「虎道」(白文方印)、「蕭白」(朱文方印) 左隻:左下 寶暦辰春圖之 / 鬼閨居花愁 (花押)「如鬼」(朱文方印)「曾我氏」(朱文方印)

寄贈者

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来歴

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初出展覧会

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作品名欧文

Folding Screen Showing Lin Hejing
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関連資料

解説

 中国北宋時代、杭州の西湖にそびえる孤山のふもとに隠れ住み、梅を友とし、鶴を妻とみたて悠々自適、城内には一歩も足をふみいれなかったという詩人がいた。林逋(りんぽ)または林和靖がそのひとりである。
 彼の生きかたは共感をよんで文人画の好画題となった。人物のかたわらに鶴がいて、梅が描かれているなら、その人はきっと林和靖なのである。
 たとえば明代の「菊逸説」には、それぞれの季節を代表する花として桃(春)菊(秋)蓮(夏)梅(冬)をあげたあと「潘岳(はんがく)は桃に似、陶元亮は菊に似、周元公は蓮に似、林和靖は梅に似ている」とある。陶淵明と菊、周茂淑と蓮におとらず、梅と林逋の結びつきは強い。
 ところで梅だが、日本ではめでたいものの象徴となってしまった松竹梅、これはもともと中国では「歳寒三友」とよばれた。節をまげず、寒さにたえて花をつけ、緑をまもる。冬の時代を生きぬく知恵と意思をそこに託して、文人たちはそれを愛する。梅はそういうわけで優雅に反骨をほのめかすメッセージでもある。
 鶴もそう。天と地を結ぶ鶴は、俗にまじわっても濁らぬ仙の乗り物。たしかどこかに「鷗は閑客、鶴は仙客」なることばがあった。 (東俊郎 中日新聞 1990年7月20日掲載)

展覧会歴

曾我蕭白展(京都国立博物館 2005)
蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち(千葉市美術館、三重県立美術館 2012)
コレクションの全貌展(三重県立美術館 2013)

文献

思文閣出版 『京都画壇の一九世紀』第1巻
横尾忠則 狩野博幸『水墨画の巨匠』第8巻「蕭白」講談社 1995
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