麦秋
コレクション |
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ジャンル |
絵画(日本画等) |
作者名 |
小林古径 KOBAYASHI Kokei |
制作年 |
1915(大正4)年頃 |
材料 |
絹本着色 |
寸法 |
130×51.0 |
署名 |
右下: 古径 「古径印」(白文長方印) |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Season for Harvesting Barley |
関連資料 |
解説 |
たとえば夏目漱石は坂本繁二郎(明治後期~昭和期の洋画家)の「うすれ日」を前にして、そこに描かれた牛は「なにか考えている」と語ったことがあったが、それに比べると「麦秋」における牛は絵をみるひとの方を何か意味ありげに眺めているようである。その一歩踏み出した足の動きもどこか牛離れがして童話的で、そんな牛の存在などまったく気がつかず無心に立っている童子の印象とむすびつくとき、この絵にはゆるやかに時間が流れる。それは物語の時間だといってもいい。しかしこの物語は、すこし高いところから俯瞰(ふかん)して屋根をみることになる視線と同じように、すこし遠いものを思い出す感覚である。こころは軽く、楽しかった何かを思いだそうとしている。 (県立美術館学芸員・東俊郎) |
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展覧会歴 |
小林古径展(小田急美術館、大阪・三越 1994) no.10 小林古径展(佐野美術館 2009)no.13 |
文献 |
『日本美術院百年史』第4巻 |