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 年報2014年度版 収集資料の修復

 

1・鬼頭鍋三郎《裸婦》 1930年頃 油彩・カンヴァス


(状態)木枠から一部外れたキャンヴァス布は亀裂や波打ち等の変形が多く見られた。画面にはカビや結晶物が噴出していた。裸婦が座る椅子のクッション部分等描き直し部分の絵具が大きく浮き上がり、剥落していた。
(処置)エタノール水溶液にてクリーニングを行った。絵具の浮き上がり部分や亀裂部分には膠とBeva D-8の接着剤を注入し、一部加温して変形修正を行った。キャンヴァス周辺部をBevaフィルムと生キャンヴァスで継ぎ足し従来の木枠に張り直した。木枠は上下に切断されていたので、接合部分を角材で補強した。さらに、新調した額縁には、木枠の構造を支える機能を持たせた。
修復処置 田中善明、樋口萌、作佐部蛍、ConRes工房(石井亨、坂井史恵)
額縁製作および装着(ConRes工房・並木木工) 

 

 

2・柳原義達 石膏原型修復


《山本恪二さんの首》1940年、《アンヌの首》1947年、《首》1948年、《高瀬さんの首》1948年、《女の首》1948年、《女の首》1951年、《黒人の女》1956年、《赤毛の女》1956年の石膏原型のクリーニング(乾式、湿式)、金属腐食部分への防錆塗料塗布、剥落部分の石膏充填・補彩等を行い、展示を可能にするため長ナットを装着、ブロンズ作品に台座のあるものには新たに木製の台座を石膏原型用に製作した。
修復処置 ブロンズスタジオ(高橋裕二、篠崎未来、高橋銑)

 

 

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