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特集展示 生誕100年浅野弥衛 ―描線の詩学―

2014年10月1日(火)-12月21日(日)

 
休館日:月曜日〔祝日・休日にあたる場合は開館、<祝日の場合は翌々日閉館>〕

開館時間:9:30-17:00〔入館は16:30まで〕 
会場:三重県立美術館 柳原義達記念館 
料金:一般300〔240〕円/学生<大学・各種専門学校等>200〔160〕円 
    高校生以下無料 〔 〕内は20名以上の団体料金

※常設展示の料金に含まれます。

主催:三重県立美術館 
助成:公益財団法人 岡田文化財団
公益財団法人 三重県立美術館協力会

 

 #

浅野弥衛 《作品》 1975年 油彩、キャンヴァス、三重県立美術館

 

ごあいさつ

 

 浅野弥衛は、1914年10月1日、三重県鈴鹿市神戸の参宮街道に面した、江戸時代から刻み煙草屋を営む旧家に生を受けました。20代の頃、詩人でコレクターでもあった野田理一と出会い、野田を介して触れた同時代の海外の美術潮流や、彼の鋭い批評眼に触発された浅野は、抽象画家として歩む道を選びます。
1996年に81歳でこの世を去るまで、3度にわたる応召を除き、その生涯のほとんどを郷里ですごした浅野は、「日本人でなければ できない、日本の文化風土から生まれた抽象を確立したい」と語り、一貫して抽象画の可能性を模索し続けました。晩年に至るまで衰えることを知らぬ精力的な創作活動は、同時代の芸術家たちはもちろん、今なお後進たちへ大きな影響を与え続けています。
本展は、浅野弥衛生誕100年を記念して、1950年代以降の初期作品を中心に、その画業の足跡をたどるとともに、画家を取り巻く人々との関係にも焦点をあて、地元鈴鹿に根差した交流を紹介することで、新たな浅野弥衛像を浮き彫りにすることを 目的とするものです。
最後になりますが、本展覧会開催にあたり、全面的なご協力をいただいた衣斐泰子氏、衣斐弘行氏、貴重な作品をご出品いただきました所蔵者各位、また、助成をいただいた公益財団法人岡田文化財団、公益財団法人三重県立美術館協力会、その他ご支援をいただいた関係各位に深く御礼申し上げます。

2014年10月 三重県立美術館

 

謝辞

 

本展覧会開催にあたり、貴重な作品、資料、写真を貸与いただき、また格別のご協力を賜りました下記の機関および関係各位、また、お名前を控えさせていただいた機関および個人所蔵家の方々に、深く感謝の意を表します。

 

衣斐 泰子

衣斐 弘行

 

北伊勢上野信用金庫

JA鈴鹿

鈴鹿市

トヨタ自動車株式会社

名古屋市美術館

山画廊

 

名古屋市芸術創造センター

日野町立図書館

 

アートスペース虹

愛知県図書館

クロミヤ写真館

滋賀県立図書館

名古屋画廊

名古屋市鶴舞中央図書館

『北斗』編集部

三重額椽

 

高井 儀浩

奥村喜一郎

 

公益財団法人 岡田文化財団

公益財団法人 三重県立美術館協力会

 

公益財団法人 岡田文化財団パラミタミュージアム

公益財団法人 鈴鹿市文化振興事業団

 

パンフレット

 

浅野弥衛―描線の詩学―  生田ゆき(pdf 3.7MB)

 

出品リスト

 

番号 タイトル 制作年 材質 サイズ(cm) 所蔵
01 (無題) 制作年不詳 ガラスに着色 33.0×38.9 個人蔵
02 (無題) 1951年 ペン・紙 45.3×57.3 個人蔵
03 (無題) 1950年代 油彩・キャンヴァス 32.0×38.5×3.4(外寸) 個人蔵
04 (無題) 1950年代 油彩・キャンヴァス 39.3×48.4×2.9(外寸) 個人蔵
05 (無題) 1950年代 油彩・キャンヴァス 33.0×45.0 個人蔵
06 点と線 1954年 油彩・キャンヴァス 57.1×64.7×3.5(外寸) 鈴鹿市
07 (無題) 1954年 油彩・キャンヴァス 22.0×27.7 個人蔵
08 それは閉ざされている 1955年 油彩・キャンヴァス 65.2×90.9 名古屋市美術館
09 作品 1955年 油彩・キャンヴァス 53.0×72.7 北伊勢上野信用金庫
10 寓話 1957年 油彩・キャンヴァス 90.6×72.5 個人蔵
11 作品 1957年 油彩・キャンヴァス 33.5×24.3 個人蔵
12 作品 1959年 油彩・キャンヴァス 60.6×72.9 名古屋市美術館
13 作品 1960年 油彩・キャンヴァス 90.7×116 三重県立美術館
14 作品 1964年 油彩・キャンヴァス 73.0×60.8 個人蔵
15 (無題) 1964年 油彩・キャンヴァス 93.1×75.0 JA鈴鹿
16 作品 1964年 油彩・キャンヴァス 73.0×90.5 三重県立美術館
17 (無題) 1965年 油彩・キャンヴァス 73.0×90.8 個人蔵
18 作品 1967年頃 油彩・キャンヴァス 45.3×53.3 個人蔵
19 自画像 1969年 油彩・キャンヴァス 30.8×39.6 個人蔵
20 作品 1970年 油彩・キャンヴァス 64.7×90.9 三重県立美術館
21 作品 1970年 油彩・キャンヴァス 45.0×53.0 三重県立美術館
22 作品 1970年頃 油彩・キャンヴァス 46.3×54.0 個人蔵
23 作品 1970年頃 油彩・キャンヴァス 66.6×78.5×5.7(外寸) 鈴鹿市
24 作品 1970年代後半 油彩・キャンヴァス 72.5×90.5 三重県立美術館
25 作品 1972年 油彩・キャンヴァス 72.5×90.9 個人蔵
26 作品 1975年 油彩・キャンヴァス 97.0×145.5 名古屋市美術館
27 作品 1975年 油彩・キャンヴァス 97.0×146 三重県立美術館
28 作品 1975年 油彩・キャンヴァス 72.7×90.9 三重県立美術館
29 作品 1975年 油彩・キャンヴァス 90.9×90.9 三重県立美術館
30 作品 1976年 油彩・キャンヴァス 90.9×117 三重県立美術館
31 作品 1976年 油彩・キャンヴァス 117×90.9 三重県立美術館
32 作品 1977年 油彩・キャンヴァス 65.0×91.0 三重県立美術館
33 作品 1978年 油彩・キャンヴァス 65.5×91.0 三重県立美術館
34 作品 1978年 油彩・キャンヴァス 72.7×90.9 三重県立美術館
35 作品(2点組) 1979年 油彩・キャンヴァス 91.1×117(両方同寸) 三重県立美術館
36 作品 1985年 油彩・キャンヴァス 117×91.0 三重県立美術館
37 作品 1986年 木・オイルスティック 81.0×81.0×81.0 三重県立美術館
38 作品 1987年 油彩・キャンヴァス 65.0×91.0 個人蔵
39 作品 1987年 油彩・キャンヴァス 65.2×91.0 三重県立美術館
40 作品 1990年 油彩・キャンヴァス 72.9×91.0 個人蔵

41

作品 1993年 油彩・キャンヴァス 97.3×145.9 個人蔵

浅野弥衛は作品に題を与えぬまま完成とすることが多くありました。<  >内の題は後のものが便宜上付けたものです。

 

 作品解説

 

作品解説

野田理一と浅野弥衛/野田理一と音楽/野田理一 年譜(野田理一研究家 高井儀浩 編) 

浅野と道具/スケッチブック/桜画廊/浅野弥衛と『北斗』/北斗610号  

 

                            (三重県立美術館 学芸員 生田ゆき)

 

 

 

 

 

 

関連資料

資料名 発行

スケッチブック

個人蔵
浅野弥衛使用のパレット、刷毛、鉄筆など 個人蔵
『北斗』 表紙・カット原画 『北斗』編集部蔵
『北斗』 過去号 個人蔵
野田理一旧蔵書籍 日野町立図書館蔵
桜画廊関連資料 名古屋市芸術創造センター資料室蔵

  

雑誌『北斗』

 

表紙展示 

番号 タイトル 発行
1

『北斗』第十二號

昭和25年8月15日
『北斗』第十四號 昭和25年10月15日
『北斗』第十六號 昭和25年12月15日 
『北斗』第十八號  昭和26年2月16日
『北斗』第二十二號  昭和26年6月15日 
『北斗』第二十四號  昭和26年8月15日 
『北斗』第二十八號  昭和27年9月5日 
『北斗』第二十九號  昭和27年11月5日 
『群蜂』創刊號  昭和28年4月20日 
10  『群蜂』第二號 昭和28年6月1日 
11  『群蜂』第四號  昭和28年8月20日 
12  『群蜂』第五號  昭和28年10月5日 
13  『北斗』第四十號  昭和31年11月1日
14 『北斗』第四十一號  昭和32年1月1日 
15 『北斗』第四十二號  昭和32年3月1日 
16  『北斗』第四十三號  昭和32年5月1日 
17  『北斗』第四十五號  昭和32年9月1日 
18  『北斗』第四十八號  昭和33年3月1日 
19  『北斗』第五十一號  昭和33年10月1日 
20  『北斗』第五十二号  昭和34年1月1日 
21  『北斗』第五十三号 昭和34年3月1日
22  『北斗』第五十四號 昭和34年5月1日 
23  『北斗』第五十五號  昭和34年8月1日
24  『北斗』第五十六號            昭和34年11月1日
25  『北斗』第五十七號

昭和35年1月1日 

26 

『北斗』第五十九號 

昭和35年5月1日 
27  『北斗』第六十一號 

昭和35年10月1日

28 

『北斗』第六十三號 

昭和36年1月1日 

29  『北斗』第六十五號 昭和36年5月1日 
30  『北斗』第六十六號  昭和36年7月1日 
31  『北斗』第六百十号 平成26年9月1日

  

中面展示

番号 タイトル 発行
32

『北斗』第四號

昭和24年12月15日
33 『北斗』第五號 昭和25年1月15日
34 『北斗』第六號 昭和25年2月15日 
35  『北斗』第七號  昭和25年3月15日
36 『北斗』第八號  昭和25年4月15日 

 

 野田理一 蔵書

 

●Paul Klee Leben/Werk/Geist, von Leopold Zahn(ed), Gustav Kiepenheuer Verlag, Potsdam, 1920.          

●Art Now, an Introduction to the Theory of Modern Painting and Sculpture by Herbert Read, Faber and Faber Limited, London, 1933.

●Klee, with an Introduction and Notes by Herbert Read, Faber and Faber, London, 1948.           

●Paul Klee, Handzeichnungen, Erschienen im Insel- Verlag, Frankfurt am Main, 1953.             

●Klee, Pierrre Courthion(ed), Fernand Hazan,Paris, 1953.     

●Paul Klee, Will Grohmann(ed),Flamarion, Paris,1955.

●Surrealismus( Zeit und Farbe), Alfred Schmeller, Verlag Brüder Rosenbaum, Wien,1956.

●Bethoven Symphonie No.7   Op.92            Beethoven           Ernst Eulenburg               楽譜

●Beethoven Symphonie No.4. Op.60          Beethoven           Ernst Eulenburg               楽譜

●Beethoven Symphonie No.1. Op.60          Beethoven           Ernst Eulenburg               楽譜

●野田理一「浅野弥衛の作品」『美術ジャーナル』no.26、1961年11月  (個人蔵)

  

浅野弥衛使用道具類

 

●ローラー(2種)

●絵具(白2本、黒1本)

●パレット(2種)

●刷毛

●鉄筆

 

略年譜

 

年号

(西暦)

年号

(和暦)

年齢    

出来事
1914 大正3   10月1日、三重県鈴鹿市神北萱町の、江戸時代から続く商家の長男として生まれる。
1932 昭和7 18歳

旧制三重県立神戸中学校(現神戸高等学校)を卒業。

陸軍士官学校へ入営、応召で旧満州に渡る。

1933 昭和8 19歳

この頃、旧満州から帰国か。

滋賀県日野町出身の詩人・野田理一(1907-1987)との交流が始まる。

1938 昭和13 24歳 二度目の応召で中国本土へ。
1939 昭和14 25歳 春、中国から帰国。
野田理一の勧めで、長谷川三郎主催の美術創作家協会に初出品。
1944 昭和19 30歳 三度目の応召でフィリピンへ。
1945 昭和20 31歳 復員。清水桂子と結婚。
1950 昭和25 36歳

鈴鹿信用組合(改組・合併を経て北伊勢上野信用金庫と改称)の理事となる

この年、美術文化協会会員になる。

このころ、同人誌『北斗』にカット及び表紙を描く。

1952 昭和27 38歳 第1回個展を神戸北十日市にて開催。流木や、石、貝殻やを組み合わせたコラージュ作品を出品。そのうちの1点を野田理一に贈る。
1953 昭和28 39歳 鈴鹿信用組合が鈴鹿信用金庫に改組。代表理事となる。
1956 昭和31 42歳 この年、美術文化協会常任委員になる。
1959 昭和34 45歳 鈴鹿信用金庫代表理事を辞任。
1961 昭和36 47歳 浅野弥衛第1回発表展(7月22日-8月2日、名古屋画廊)。以降、1972年まで毎年同画廊で個展を開催。
1962 昭和37 48歳 この年、自宅玄関脇の4畳半を改築、初めてのアトリエを作る。
1963 昭和38 49歳 美術文化協会を退会。
1972 昭和47 58歳 浅野弥衛展(バルール画廊)。以降、1973年、1975年、1977年バルール画廊で個展開催。
1974 昭和49 60歳 浅野弥衛展(11月11日-22日、桜画廊)、以降1993年までほぼ毎年個展開催。
1977 昭和52 63歳 放火により焼失した鈴鹿市龍光寺の本堂仏壇の襖絵を描き始める。
1979 昭和54 65歳 アメリカの劇作家エドワード・オールビー(1928- )が鈴鹿のアトリエを訪ねる。
1985 昭和60 71歳 昭和59年度名古屋市芸術賞特賞を受賞。
1987 昭和62 73歳

野田理一歿。享年79。

愛知県立芸術大学客員教授となる(-90年)。

1989 平成元 75歳 白と黒―浅野弥衛の世界展(10月18日-22日、鈴鹿市文化会館)。
1991 平成3 77歳 三重県民功労賞を受賞。
1992 平成4 78歳 戦後、40数年ぶりに中国を旅行。
1996 平成8  

浅野弥衛展(1月4日-2月18日、三重県立美術館)。

2月22日逝去。享年81。

   

関連イベント

 

 ※終了しました

 ◆生誕100年浅野弥衛記念展〜浅野弥衛の世界〜

 会期:2014年9月26日(金)―28日(日)※ただし、28日(日)は16時まで

 会場:鈴鹿市文化会館さつきプラザ 
 

    
 ◆フリートーク&ギャラリートーク「浅野弥衛の世界」 
 日時:2014年9月27日(土)午後1時30分〜
 会場:フリートーク   鈴鹿市文化会館第1研修室
      ギャラリートーク 鈴鹿市文化会館さつきプラザ
 ゲスト:清水信(文芸評論家) 永見隆幸(美術評論家)
      生田ゆき(三重県立美術館学芸員)
 定員:80名 先着順
     受付・問い合わせ:事業団事務所(059-384-7000)
     *事前申込、料金300円、記念展入場可

 ◆アトリエ開放

 2014年9月26日(金)~28日(日) 10時~16時

 ただし、27日の午後は休館

 

  ◆記念講演 野田理一 その全体像と詩への姿勢」

  講師 高井儀浩(町内在住野田理一研究者)
  日時 2014年11月30日 13:30〜15:30
  会場 日野町立図書館視聴覚室(定員60名)
  

  ※講演会参加希望の方は、11月28日(金)までに、
  日野町立図書館までお申し込み下さい(0748-53-1644)。 
  主催:日野町立図書館 後援:日野町文化協会 

同時開催

 


世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録10周年記念

  カミノ/クマノ ―聖なる場所へ

  2014年9月20日[土]〜11月24日[月]

 

関連展示

 

◇北伊勢上野信用金庫 / 「浅野弥衛回顧展」 〜先人の軌跡〜 new

展示作品 北伊勢上野信用金庫所蔵5点 個人所蔵6点
後  援 公益財団法人 鈴鹿市文化振興事業団

【本店】

期  日 平成27年3月2日(月)〜3月13日(金)
 【土・日、祝日除く】 9:00〜15:00
場  所 北伊勢上野信用金庫 本店営業部ロビー
 
【鈴鹿支店】

期  日 平成27年3月16日(月)〜3月27日(金)
 【土・日、祝日除く】 9:00〜15:00
場  所 北伊勢上野信用金庫 鈴鹿支店ロビー
  

※終了しました。 
◇ART SPACE IGA / 生誕101周年浅野弥衛展 
1月10日(土)〜1月25日(日)
◇山画廊 / 浅野弥衛展 生誕百年
前期:9月12日[金] 〜9月21日[日]
◇名古屋市美術館 / 名品コレクション展U 郷土の美術:浅野弥衛と桜画廊の作家
前期:9月6日[土] 〜10月26日[日]
後期:11月8日[土] 〜12月23日[火・祝] 
◇鈴鹿市文化会館さつきプラザ / 生誕100年浅野弥衛記念展
9月26 日[金] 〜28日[日] 
◇パラミタミュージアム / 生誕100年記念 浅野弥衛展 ―詩情の線刻象嵌画―
10月1日[水] 〜11月24日[月・振休] 

◇日野町立図書館 / 野田理一展 〜無私の魂と多彩なその世界〜
11月19日[水] 〜11月30日[日] ※24・25日は休館日

 

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