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三重県立美術館と曾我蕭白

道田美貴

 昨年、開館30周年を記念して開催された「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」展では、蕭白はもちろん、蕭白に先んじて京で復古的な傾向の作品を残した画家や、蕭白と同時代に京都で活躍した画家たちの作品もご覧いただきました。同展を蕭白のワンマンショーとしなかった理由のひとつに、先回の展覧会が三重県立美術館にとって4度目の蕭白展であったことが挙げられます。これまで以上に蕭白に深く迫るため、蕭白前史の検証と同時代画家との比較を試みたのです。

 はじめて蕭白を単独で取り上げた画期的な展覧会として、現在でも高く評価されている開館5周年記念「江戸絵画の奇才 曾我蕭白」。開館10周年記念展は、初回の蕭白展以降に発見された未紹介作品や蕭白の弟子たちの作品を含む展覧会、1998年には、アメリカからの里帰り作品を加えた大規模な展覧会を開催しました。昨年の「蕭白ショック!!」を含め、三重県立美術館で開催した「蕭白展」は、最新の研究成果に基づく、特色ある展覧会となりました。そして、そのいずれもが、蕭白研究の発展に寄与した重要な展覧会と位置づけられているのは、三重県立美術館が蕭白を重視し、調査・研究・収集を継続しているからといえるでしょう。

 現在、三重県立美術館が所蔵する蕭白作品は、重要文化財を含む18件で、国内最大の蕭白コレクションとなっています。それでも、まだまだ成すべきことは多く残っています。これまでの蓄積を基に、いつの日か、新知見を盛り込んだ5度目の展覧会を開催できるよう、地道に調査を続けていきたいと思っています。

(友の会だより92号、2013年8月31日発行)

 

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