イケムラレイコ うつりゆくもの
Leiko Ikemura: Transfiguration
2011年11月8日(火)-2012年1月22日(日)
開館時間: 午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日(ただし2012年1月9日は開館)、2011年12月29日(木)から2012年1月3日(火)までの年末年始、1月10日(火)
観覧料:一般=900(700)円 高大生=700(500)円 小中生=400(300)円
・( )内は前売りおよび20名以上の団体料金 ・障害者手帳等をご提示の方とその付添者1名は無料 ・本展の観覧料で、常設展示室「美術館のコレクション」および柳原義達記念館「柳原義達の芸術」もご覧いただけます。 ・主な前売り券発売所:チケットぴあ、サークルKサンクス、セブン-イレブン他
主催:三重県立美術館、東京国立近代美術館 協力:ルフトハンザ カーゴ AG 後援:中日新聞社、津市、津市教育委員会、三重エフエム放送、三重テレビ放送 助成:(財)三重県立美術館協力会、公益財団法人岡田文化財団、芸術文化振興基金、宝くじ収益金充当事業
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展覧会の内容
1980年代前半に強い感情に満ちた表現から出発したイケムラの絵画は、1990年代に入ると少女を中心的なモティーフとした瞑想性を感じさせる作品へと変化し、近年では、女性や動物、海や山や湖などを組み合わせた新たな試みがなされています。 また、イケムラは作家の内面の発露ともいえるドローイングを、独立した作品として重視してきました。それら膨大な量のドローイングは、彼女の、あるいは人間の内なる世界を理解するための一助となっていると言えるでしょう。 1988年頃からは、テラコッタなどによる立体作品も手がけています。「うつろ」をはらむ少女や、動物と人間とが融合した存在などには、イケムラ独自の造形感覚があらわされています。
このような作品に共通するのが、「うつりゆくもの」への関心です。無と存在の間の行き来。動物から人間への進化。手つかずの自然と人間による文明。ともすれば一方向の移行として捉えられがちなうつりゆきを、イケムラは、相補的で、往復可能で、蛇行的で、終わりのないものとして捉え、それを自らの作品において表現してきました。 「うつりゆくもの」をテーマとする彼女の作品は、本来そのような存在である自然や人間を意識して制作されています。絵画は人間の身体に合わせた大きさ。彫刻の素材には土へと返りやすい粘土が選ばれ、ドローイングでは木炭や紙といったシンプルな材料が使われています。エコロジカルと言ってもよい作品のあり方には、アーティストとしてモノをつくることの意味について実践的に考えてきたイケムラならではの思想を見てとることができます。
ヨーロッパと日本を中心に高く評価されてきたイケムラですが、日本での紹介は1990年代以降の作品が中心でした。本展は、1980年代から現在に至るまでの、絵画、彫刻、ドローイングなど150点を超える作品により、イケムラレイコの幅広い活動を包括的に紹介する、日本で初めての本格的な回顧展となります。 |
2011年8月23日(火)-10月23日(日)
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会期中の催しアーティストトーク ※終了しました。 11月12日(土) 午後2時-午後3時 イケムラレイコ(作家)×松本透(東京国立近代美術館副館長) 場所:美術館講堂 申込不要、参加無料
ギャラリートーク ※終了しました。 11月19日(土)、12月10日(土)、1月14日(土) いずれも午後2時-午後3時 申込不要、参加無料(要観覧券)
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