B－企画展－4
異色の芸術家兄弟 橋本平八と北園克衛展
2010年8月7日(土)～10月11日(月)
【主催】…三重県立美術館、橋本平八・北園克衛展実行委員会
【後援】…伊勢市、伊勢市教育委員会
【助成】…(財)地域創造、公益信託タカシマヤ文化基金、(財)三菱UFJ信託地域文化財団
【担当】…毛利伊知郎、原舞子
【デザイン】…梯耕治
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展覧会概要
橋本平八と北園克衛(本名：橋本健吉)は、現在の三重県伊勢市出身の芸術家兄弟。
橋本平八は1897（明治30）年に生まれ、1922（大正11）年の第9回日本美術院展で《猫》が入選して、彫刻家として本格的な活動を開始。以後日本美術院展に木彫を出品、1926（大正15）年には郷里に戻り制作活動を行った。
一方、北園克衛は、橋本平八の弟として1902（明治35）年に生まれ、未来派、表現主義、ダダなどの影響を受け、前衛詩の分野で活動を開始、戦後は写真によるプラスティック・ポエム(造形詩)の制作、書籍装幀なども行い、1978（昭和53）年に亡くなるまで詩作と造形双方に及ぶ活動を展開した。
兄橋本平八と弟北園克衛は一見対照的な存在だが、二人の芸術は互いの交流を通じて形成されたと考えられる。本展では、近年の調査研究成果を活かして橋本平八と北園克衛の全体像を紹介するとともに、兄弟の様々な交流が各人の芸術世界形成にどのように作用したかを検証した。
また、関連企画として柳原義達記念館Ｂ室とエントランスホールを会場に、橋本平八に強い関心を抱きながら制作活動を行っている彫刻家戸谷成雄の近作を紹介する戸谷成雄展を開催した。
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写真左上から： 第1、第2展示室（橋本平八） 第4展示室（北園克衛） シンポジウム会場 |
会期中のイベント
・シンポジウム「橋本平八と北園克衛を語る」
8月8日(日) 午後1時30分から 会場：三重県立美術館講堂
講師：酒井忠康(世田谷美術館長)、ジョン・ソルト(ハーバード大学 エドゥイング・ライシャワー日本研究所研究員)、平出隆(詩人、多摩美術大学教授)
参加者約100名
・ギャラリートーク
8月21日(土)、9月11日(土)、10月2日(土) 午後2時から
参加者延べ約70名
・生誕地で兄弟を偲ぶ
9月25日(土) 午後1時40分から
会場：朝熊ふれあい会館(伊勢市朝熊町)
講師：石井昭郎(郷土史家)、伊藤由美子氏・佐藤太亮(劇団伊勢)、渡辺正也(詩人)
参加者約130名
主な記事等
【新聞】
伊勢新聞
「7日から橋本平八と北園克衛展」 2010.8.5
中日新聞
「美術館だより 橋本平八・災神を焼く図」(毛利伊知郎) 2010.8.8
「皿上に芸術家の故郷」2010.8.16
「美術館だより 橋本平八・健吉像」(毛利伊知郎) 2010.8.15
「美術館だより 橋本平八・猫 A」(毛利伊知郎) 2010.8.22
「美術館だより 北園克衛・スクラップブック」(毛利伊知郎) 2010.8.29
「美術館だより 北園克衛・飛行船の伝説」(毛利伊知郎) 2010.9.5
「美術館だより 北園克衛・海の背景 B」(毛利伊知郎) 2010.9.12
「美術評 橋本平八と北園克衛展」(宮川まどか) 2010.9.21
「美術館だより 橋本平八・霊獣」(毛利伊知郎) 2010.9.19
「美術館だより 橋本平八・花園に遊ぶ天女」(毛利伊知郎) 2010.9.26
「美術館だより 橋本平八・石に就て」(毛利伊知郎) 2010.10.3
「美術館だより 北園克衛・FORGOTTENMAN」(毛利伊知郎) 2010.10.10
朝日新聞
「美・博ファイル 橋本平八と北園克衛展」(毛利伊知郎) 2010.8.18
「大正・昭和駆け抜けた兄弟」 2010.9.7
「水曜アート 花園に遊ぶ天女」(西岡一正) 2010.9.22
毎日新聞
「アート 橋本平八・猫Ａ」(原舞子) 2010.8.28
「橋本平八と北園克衛展」(江上ゆか) 2010.9.8
「文化 彫刻家橋本平八と前衛詩人北園克衛」(岸桂子) 2010.9.21
日本経済新聞
「美術 橋本平八と北園克衛展」(天野一夫) 2010.9.16
読売新聞
「彫刻家・橋本平八と詩人・北園克衛」 2010.8.16
「文化 彫刻家・橋本平八と詩人・北園克衛」 2010.9.28
【雑誌】
書道界
「橋本平八と北園克衛展」、8月号
芸術新潮
「聖兄さんとモダン弟 橋本平八と北園克衛が夢見た美」10月号
【テレピ番組紹介】
日曜美術館アートシーン(NHK教育）、2010.9.12
受賞
2010年美連協大賞を受賞。